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個別学習塾・元小学校教諭・発達障害教育・二児ママの記録帳 〜人生は楽しんだもん勝ちだ〜

発達障害児の育て方ポイント!分かりやすい言葉で簡潔に伝えよう

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「何度も言ってるのになんでわからないの!?」

「どうしてそんなことをするの!?」

こんなことを思って、日々イライラしていませんか?

もしかしたら、子どもにはあなたの言っていることが正しく伝わっていないかもしれません。

今回は、発達障害のある子どもへの伝え方についてまとめていきますね。

 

発達障害児の育て方ポイント 〜伝え方〜

注意を向けさせよう

発達障害を持っていると、必要な情報を多くの情報の中からピックアップすることが苦手です。 ですから、何かしている途中に注意をされたところで、内容は頭に入っていないことが多くあります。

まずは、注意を向けさせ、聞く準備をさせることが必要です。 声をかけるだけで気づかないことがあるため、肩や手に触るなど、身体的な刺激を与えることで注意を促します。

また、指示をする時も、子どもの視線がどこを向いているかに注目しましょう。 できるだけ目を合わせるようにしてから指示内容を伝え、その後きちんと伝わっているか、復唱させて確認してみましょう。

復唱させてみると、意外と伝わっていないことが分かると思います。また、復唱はできても意味が分かっていない場合もあるのでそこも注意が必要です。

 

指示は一つずつ、簡単な言葉で

「〜だから○○したあとに××してね。あ!これも忘れないようにね!」といった指示の仕方では、なかなか伝わらないでしょう。発達障害をもつ子どもはワーキングメモリーの働きが弱いことが多いので、一度にたくさんの指示を理解し記憶することが苦手です。ですから、指示内容は一つに絞り、「○○してね」と、分かりやすく簡単な言葉で伝えることが大切です。

「何時だと思っているの?」というような遠回しな表現も、普通に「○時!」と返ってくることがあります。発達障害を持っている子どもは、他人の意図を読むことが苦手です。分かりやすく簡単な言葉で「早く寝なさい」が一番分かりやすい指示でしょう。大事なメッセージを短い言葉で伝えるようにしましょう。

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否定形はつかわない

「だめ」「やめなさい」といった否定形の言葉だけだと、何をしたらいいのか分からない場合があるので、できるだけ控えましょう。

また、「ふざけないで!」「からかってるの!?」などといった、抽象的な声かけも具体的にどうしたらよいかわからない子どもには伝わりにくいです。

その代わりに、「◯◯しなさい」「◯◯してほしいな」といった具体的な指示やアドバイスを出す方がいいでしょう。

 

視覚情報を活用する

発達障害児の中には、聴覚情報よりも、視覚情報の方が優位に働く特性を持つケースもあります。言葉で何度言われても変わらないのに、イラストや文字が書かれた紙を一瞬見ることで行動が変わるケースもあります。

ADHDの子どもの場合、聴覚情報だけでは注意が向きにくいので、同時に絵カードなどの視覚情報を活用すると注意が向きやすくなります。

また、学校や園と協力し、よく使う指示内容については共通した絵カードを使うと、子どもは混乱することなく指示を受け入れやすくなります。

 

最後に

指示の伝え方を少し変えるだけで、子どもへの伝わり方は劇的に変わります。一度試してみてくださいね。

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ADHDの投薬・薬物療法について。効果は?体への影響は?

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今回はADHDの治療として行われる薬物療法について詳しくみていきたいと思います。

ADHDの治療にお薬を使う」と初めて聞くと、不安に感じたり、嫌だと思ったりする保護者の方は多いです。

以前の職場でも「薬は使いたくない・・・」と拒否している保護者の方もいました。

ではそういったときに参考になるように、薬の種類や薬の効果、いつまで飲み続ければいいのかなど詳しく調べてみました。

薬の種類

コンサータ(一般名はメチルフェニデート)や、ストラテラ(一般名はアトモキセチン)という薬が有名です。ADHD特有の脳の働きを改善させることはできませんが、薬が効いている間は、ADHDの行動特性である多動性や衝動性などの症状は抑えることができます。

薬の効果

効果は劇的で、服用したADHDの人の8割の患者が薬を服用すると集中することができたり、落ち着いて行動できるようになることが分かっています。

「薬」と聞くと、不安を感じられる方も多いですが、薬を使うメリットもあります。

一つは、服用した方が落ちついて適応行動がとれるので、褒められる機会が多くなり、自信をもつことができることで、二次障害を引き起こしにくいことが分かっています。ADHDの子どもは、なかなか自制心がきかずに我慢ができなかったり、衝動的に動いてしまうことで叱られることが多いです。本人も落ち着いて行動したいのに、体が勝手に動いてしまい怒られる。といったサイクルが続くと、二次障害になってしまうケースがあります。

二つ目は、服用することで集中力が増す、忘れ物が減る、考えてから行動できるようになるなど、具体的にできることが増えます。自分の状態が良くなることで、生活の困難が減り、学習成果が上がったり、友人関係も好転したりすることもあります。

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薬の副作用

安全な薬とされていますが、人によっては副作用が出る場合もあります。頭痛や腹痛、食欲不振、不眠などが症状として報告されています。通常はそれほど強く現れることはありませんが、もし万が一副作用が現れた場合は、直ちに服用を止め、医師に相談してください。

一生服用し続けないとダメ?

薬を飲むと集中力が増し、薬の効果が切れるともとの状態に戻ってしまいます。それは、ADHDの脳自体を治療することは難しいからです。

ということは、一生薬を服用し続けなければならないのかというと、そんなことはありません!成長とともに次第に薬がなくても自分で感情や行動を抑制することができるようになるケースがほとんどです。

最後に

このように、副作用は少し気になりますが、薬を使うメリットも十分にあると思います。10歳前後になってくると、子どもは自分の体の状態も分かるようになってくるので、本人と相談しながら決めていくのもいいのではないでしょうか。

以前勤めていた小学校の子どもの中には、薬を飲み始めたことがきっかけでできることが増え、自己肯定感の高まりを感じられたケースもありました。「頑張ったらできるんだ!」「自分はだめな子じゃないんだ!」そう子どもが思えるきっかけをたくさん作ってあげることで、様々なことに挑戦できるようになり、子ども可能性も広がります。

「薬で治療する」というよりは「薬をうまく利用する」といった形が理想ですね!

 

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【LINE新機能】LINEの新機能を早速夫に使ってみたら…

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LINEに新機能が追加されてる!

ミーハーなka7a-mama、早速使ってみました*\(^o^)/*

 

LINEの新機能って?

今回新たに追加されたLINEの新機能は、一文字ずつ可愛い文字に変換されます!

 

LINEのトークの画面で何か一文字打てば勝手に候補の場所に出てきます。

 

早速夫に使ってみたら…

今里帰り中で連絡はもっぱらLINEで取り合う私たち。

今日もちょくちょく連絡を取り合っていたのですが、その中に新機能である可愛い文字をぶっこんでみました!

 

一文字ずつ変換するので送るのに時間がかかる。。。少しずつ短文で送りました。

 

どんな反応が来るかな〜と思ってたら…

 

 

 

 

 

 

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少しずつ少しずつ送られてくるので、ドキドキしてたようです笑

 

浮気の証拠を見つけたら、一文字ずつ送ろーっと笑

 

 

 

自己満日記でした(*^^*)

 

 

【ブログ運営報告】バズるってこういうことなんだ!

ブログを始めて1ヶ月半!

ついに来ました!

やっと来ました!

バズったーーー!!!

 

このはてなブログを始めてから「バズる」という言葉を覚えました。

 

 

 

「バズる」とは?

「バズる」とは、

ウェブ上で、ある特定の事柄について話題にする。特に、SNSを通じて多人数がうわさをしたり、意見や感想を述べ合ったりして、一挙に話題が広まることを指す。

 

 

「バズる」現象は突然に!

 

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 ブログを始めてから1ヶ月半。

最近は安定して1日80〜100PVくらいでした。

発達障害」を主に取り上げているので、なかなかバズるのは難しいだろうなぁと覚悟をしていたので、特に期待していなかったのですが…

 

ある日、何気なくアクセス解析を見てみると、

 

「2000PVを超えてる!?!?」

 

その日の更新はこの記事!

 

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バズったあとは?

「バズる」現象が起こったのは7月13日。

 

今日は7月19日。

 

バズったあとはグラフを見ればわかる通り、通常運転です笑  

以前の80〜100PVに戻っています。

 

ま、こんなもんか〜って感じですね(*^^*)小さな「バズり」だったので仕方ないかな。

 

でも、この「バズる現象」をきっかけに、少しでも「発達障害」について「こういうのもあるんだなぁ」と知ってくれたり、興味を持ってくれる人が増えたら本望です。

 

いつも見に来てくださる方、コメントを残してくださる方、はてなブックマークはてなスターをつけてくださる方、本当にありがとうございます♡

 

これからも、発達障害を中心に、2歳と0歳の子育てについてや女の人生について、本の紹介など幅広く書き続けていこうと思っています。

 

これからも宜しくお願いします*(^o^)/*

 

 

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【女の生き方本】「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」

先日、「女の生き方」について書かれたおもしろい本を読んだのでご紹介!

 

その本はズバリ!!

 

西原理恵子さんが書かれた

「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」という本です。

 

西原理恵子さんが思春期真っ只中の自分の娘に向けた女の生き方に関するアドバイス本なのですが、アラサーの私が読んでもとても考えさせられる本でした。

 

 

「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」西原理恵子を読んで考えた

女としての資産価値は下がっていくのみ!

女の10代後半から20代っていわゆる「華の時期」ってやつですよね。何も持っていなくてもちやほやされたり、優しくされたり。

 

若いってだけで、それは女として1つの資産になるのです。男の人とはちょっと違いますよね。

 

でも恐ろしいのが、その女としての資産価値は、歳を経るごとに下がっていくんですよね。永遠に「女の子」として扱ってもらえるわけじゃない。

 

20代のときに女としての資産価値を活用して何もせず、何も構築してこなかった人が40代、50代になり、いわゆる「ただのおばさん」になっちゃったら、だれもちやほやなんてしてくれないし、助けてもくれない。

 

「私、何も知らなかったの♡」

 

20代前半女性が言ってたら手を差し伸べてくれる人はたくさんいますが、40歳、50歳のおばちゃんが言ってたら・・・

 

そんな状況に陥ってから気づくのではなく、20代、30代のうちに、「女としての資産価値は年々下がっていくもの」という意識を持って人生を考えていかないといけないことを改めて感じました。

 

 

女だからこそ人生の戦略が必要!

 女には、人生の中で転機がいくつかあります。

結婚、出産、育児・・・など、自分だけの問題ではないことも多くなってきます。

 

出産や育児が始まったら、仕事をセーブしないといけない時期があるかもしれない。

夫の転勤に付いていくとなったら仕事をやめなくてはいけなくなるかもしれない。

 

そんな不安定な女の人生だからこそ、自分の足で立つことの大切さが

この本「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」の中では

何度も書かれています。

 

 どんな状況でも自分の足で立って幸せな人生を送るために、

女だからこそ人生の戦略が必要なのだ!とおっしゃる西原理恵子さん。

様々な経験をしてきた女性からのアドバイスだからこそ、身にしみます。

 

女が幸せになるためには

女が幸せになるためにはどうすればいいか。

西原理恵子さんは、

「女の一途は、幸せのジャマ。夢は、いっぱいあったほうがいい」

と述べています。

 

女の幸せ=結婚

 

とか

 

女の幸せ=子ども

 

とか

凝り固まった一途な夢だけではなく、たくさんの夢を持てと。

 

確かにその通りだと思いました。

 

幸せな結婚をしたところでパートナーに裏切られてしまったら・・・

パートナーが何かの病気にかかってしまうかもしれない・・・

子供との関係がうまくいかなくなってしまったら・・・

 

そんな不確定要素いっぱいのものに自分の夢を

「これさえあれば幸せ!」と託してしまったら、

もし、不幸なことが起きてしまった場合、

想定外の出来事が起きてしまった場合、

立ち上がるのが難しくなります。

 

そんなこと考えたくない。と思って臭いものには蓋をしてしまいがちですが、

大人の女性ならば、考えておかないといけないことだと今回改めて感じました。

 

最後に

人生はいいことばかり起こるわけではありません。

でも、私を含め、女の子って「こうなればいいな」「こうしてもらえるだろう」「こんなこと起きるはずない」なんて甘い考えが抜けきれないことが多いのも事実なのではないでしょうか。

 

「夫がいるし」「彼氏がやってくれる」

今はそれでもいいかもしれませんが、大人の女性として、

「いつ何があっても自分の足で立てるようにしておくこと」

それはとっても大事なことじゃないかなと思いました。

 

西原理恵子さんの「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」

女の人生を考えるにあたっておすすめ本です。

 

 

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

 

 

 

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【出産報告】やっぱり二人目出産も痛かった話。

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こんにちは。

久しぶりの普通の日記で登場のka7a-mamaです*\(^o^)/*

 

7月末に二人目を出産予定だったのですが…

 

二児ママデビューしました〜‼︎

 

そんな今回!十人十色のお産とも言われますが、出産報告と題して、出産の様子をレポートしておこうと思います(*^^*)

 

 

出産報告

妊娠トラブル

今回の妊娠トラブルは「切迫早産」

これに尽きます。

 

予定より1ヶ月半以上前に里帰りを余儀なくされ、安静生活。里帰りが長い分、里帰りの辛さも味わいました。

 

でも、安静のおかげか、出産予定日より早いながらも正産期に出産できて本当に良かったです*(^o^)/*

 

 

お産の経過

朝6時半、前駆陣痛?くらいの痛みを感じる。「朝からお腹よく張るなぁ」

 

アプリを使って計測。5〜10分間隔で規則的に張りがあることが判明。「あれ?これ、もしや本物の陣痛!?」

 

10時くらいまで横になって様子を見る。「やっぱり痛い…そして間隔も徐々に狭まってきてる。」

 

10時過ぎ、病院に連絡。

「7.8分間隔で痛みが…」

「すぐに病院に来てください」

 

10時半、診察。

子宮口は開いていないが、規則的な陣痛があるため入院決定。

 

11時、陣痛室へ。

 

12時、なんと子宮口5センチ!助産師さんもびっくり。分娩室へ。

 

12時半、陣痛が本格的に。とにかく痛い!痛い!痛い!もう三人目は無理〜って思いながらひたすら耐える→深呼吸の終わりが見えぬエンドレスリピート。

 

13時半、お産終了。結果的に超スピード安産でした(*^^*)

 

現在、新生児が可愛すぎて、3人目もいいかなぁ〜なんて思っちゃうka7a-mamaです。笑

 

 

出産は痛みとの戦い

とは言っても、出産はやっぱり痛かったです(T_T)超スピード安産でしたが、とにかく逃れようのない痛みが…

 

陣痛段階では、腰をハンマーで砕かれるような痛みとか、皮膚を切り裂かれるようなグリグリとした痛みなんていう例えがあります。

 

出産段階では、鼻からスイカとか、肛門からボーリングの玉とか、とにかく規格外のものを無理やりひねり出す感じの例えが多いですね。

 

とにかく痛いんです!!!

 

二人目だから少しは痛さもましかなぁなんて思っていましたが、やっぱり痛いもんは痛かったです。笑

 

お産の兆候?


今考えると、「あれってお産の兆候だったのかな」という現象がいくつかあったのでご紹介(*^^*)

 

・1週間前くらいから急に快便になった。
・3日ほど前からお腹の張りを感じることが多くなった。
・2歳の長男が寝る前に甘い声で「ママ♡ママ♡」と囁いてくる日が2.3日続いた。
・お産当日、長男が超早起きでハイテンションだった。

 

最後に

出産はほんとーーーに痛かったけど、産まれてきた我が子を見ると本当に幸福感に包まれます。

 

ママを選んできてくれてありがとう♡あなたのことがもう大好きです♡

 

LD(学習障害)の症状・困り感とは?勉強へのやる気がないのはこれが原因?

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LD(学習障害)児にとって、学校教育は勉強へのやる気を失わせる大きな原因の一つになっている可能性があると言われています。それは、従来行われているような、同じ漢字を何度も書かせて覚えさせたり、ひたすら計算問題を解かせたりする学校での勉強方法では、やってもやっても成果が出ないため、子どもはやる気を失ってしまうことがあります。このようなやる気が失われた状態を学習性無力感と言います。

学習性無力感とは、「どうせやってもできない」「自分には能力がないんだ」という考え方から、新しいことに対してうまく対処しようとしないことをいいます。学習性無力感になってしまうと、新しいことを学ぶ楽しさも感じられず、勉強自体が嫌いな子どもになってしまいます。

このような原因となってしまうLD(学習障害)とは一体何なのでしょうか?どんな症状があり、どんな困り感を感じているのでしょうか?

 

LD(学習障害)の症状・困り感とは?

学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、または推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に著しい困難を示すさまざまな状態をさすものである。

このようにLD(学習障害)は、1999年に作成された文部省によって定義されていますが、実際はそれ以上に多岐にわたった症状が現れることも報告されています。

今まで「LD(学習障害)」の定義は知っているし理解もしていましたが、今回のタイプ分けやより詳しい症状や困り感を知ることで、なんとなく自分の中ですっきりした部分があるので、ここに記しておこうと思います。

 

LD(学習障害)のタイプ

LD(学習障害)といっても、様々なタイプがあります。これらのタイプは、実態に応じた効果的な手だてを考えるヒントになることがあります。

まずは、LD(学習障害)児にはどういったタイプがあり、どのような症状や困り感があるのかを見ていきましょう。どれか一つのタイプに当てはまるというわけではなく、いくつかのタイプの特徴が見られる子どももいます。

 

行動上の困難によるタイプ

  • 学習の困難(主症状)・・・読み、書き、算数にみられる特異な学習能力の困難
  • ことばの困難(主症状)・・・聞く、話すなどのコミュニケーション能力にみられる困難
  • 社会性の困難・・・ソーシャルスキル、社会的認知能力にみられる困難
  • 運動の困難・・・協応運動、運動企画能力にみられる運動面の困難
  • 注意集中・多動による困難・・・注意の集中、持続力の障害や多動などの行動上の問題

 

知覚・認知の特徴によるタイプ

  • 聴覚知覚の困難・・・がやがやした場面で話を聞いたり、たくさんの声の中から先生の話し声を聞き分ける力に弱さがみられる。短期記憶の弱さが加わることもある。
  • 視知覚の困難・・・目に入る多くの情報の中から、今一番必要なものに注目する力の弱さや、空間(ものの位置関係)の認知がうまくいかない。
  • 社会的知覚の困難・・・社会の中に置ける自分と周囲の人や状況などの関係を捉えるのが苦手。対人関係に影響するため、友だちとのトラブルが多くなることがある。ソーシャルスキルがなかなか身に付きにくい。
  • 身体知覚の困難・・・体全体を使う動きをするとき、どのように体を動かせば良いのか分からない。姿勢のコントロールバランスを取ることが苦手である。指を使う細かい動きが苦手である。

 

情報処理特性によるタイプ

  • 言語性・・・音や言葉の聞き分けと理解、言語表現などの聴覚的な言語面でも問題を持つ。学習面では、文章の読解や作文に困難を示すことが多い。言語性IQが動作性IQに比べて著しく低い。
  • 非言語性・・・形や位置関係、状況など視覚的に理解することが苦手で、それに伴った運動や行動面も問題も大きい。学習面では算数の両羽あ図形の概念の習得などが難しいことが多い。動作性IQが言語性IQに比べて著しく低い。
  • 注意・記憶性・・・注意集中力や短期記憶能力に問題を持つ。言語性学習障害や、非言語性学習障害と重複することもある。学力の習得が記憶に頼る部分も大きいため、学力全般にわたって遅れやすい。
  • 包括性・・・特定の能力に一貫した落ち込みがあるのではなく、いくつかの部分的な欠陥が重複して現れる。特徴を理解しにくく、適切な対応が得られにくい。学力面・行動面ともに深刻な問題をもつケースが多い。

 

学習障害の主症状は学力と言葉ですが、重複症状として社会性の困難、運動の困難、注意集中・多動による困難があげられ、これらの困難克服の支援も大切な視点です。

LD(学習障害)児は「勉強へのやる気がない」「怠けものだ」「サボっているだけ」などと捉えられがちでです。ですが、このようなLD(学習障害)の症状や困り感によって勉強へのやる気がなくなっている状態なのかもしれません。勉強へのやる気がないことを叱るよりも、どのようにサポートをすればこの困り感を解消できるのか、勉強の楽しさを伝えることができるのかを一緒に考えることの方が大切なのではないでしょうか?

 

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WISC知能検査とは?発達が気になるときの心理検査

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現在、各地の医療機関や教育機関で使われている

「ウェクスラー式知能検査」

学童期の子どもがいる場合は、

WISC知能検査」「WISC-Ⅳ(ウィスク4版)」

という呼び方の方が聞き覚えがあるかもしれません。この心理検査は、年齢によって3つの検査で構成されています。一体どのような検査なのでしょうか。

 

ウェクスラー式知能検査とは?

ウェクスラー式知能検査は、年齢によって3つの検査で構成されています。

①幼児版(対象年齢3歳10ヶ月〜7歳1ヶ月)のWPPSI  <ウィプシ>

②学童版(対象年齢5歳0ヶ月〜16歳11ヶ月)のWISC  <ウィスク>

③成人版(対象年齢16歳0ヶ月〜89歳11ヶ月)のWAIS  <ウェイス>

 

1939年、アメリカの心理学者デービット・ウェクスラーが、知能を「個人を取り巻く外界を理解し、処理する能力の総体」と捉え、成人知能検査(ウェクスラー・ベルビュー知能検査)を発表しました。

それ以来、幼児向け、児童向けなどの検査が作成され、時代に合わせて改訂され、広く世界に広がっています。現在では、「WISC-Ⅳ(ウィスク4版)」が主流となって使われています。

 

WISC-Ⅳとは?

幼児期から学童期対象のWISC-Ⅳに関して詳しくみていきましょう。

WISC-Ⅳは、10種類の基本下位検査(必ず行う検査)と、5つの補助下位検査(状況に応じて行う検査)で構成されています。

質問に対して、言葉で答えたり、指差しをして回答したり、実際に記号を書いたりします。

 

検査時間

検査時間は子どもの年齢や、考えてから答えるまでの時間によって多少の差はありますが、おおよそ1時間から1時間半ほ程度かかります。

 

WISC-Ⅳでわかる4つの能力

WISC-Ⅳの検査では、10の下位検査の合計の結果から、子どもが同年齢の子どもの中でどの知的発達水準にあるかがFSIQ(Full Scale Intelligence Quotient)という数値で知ることができます。

また、WISC-Ⅳ検査では、4つのグループの能力をそれぞれはかり、その得点間のばらつきによって能力特性を把握することができ、本人の中での得意・不得意の傾向を知ることができるようになっています。以下が4つの能力の詳しい説明です。

 

①言語理解

ことばをまとめて考える力、ことばによる推理力や思考力、ことばによる知識の習得能力

②知覚推理

ことばによらない(視覚情報に対しての)推理力や思考力空間を把握する力、目で見ててで表現する力

③ワーキングメモリ

聴覚的なワーキングメモリ、注意や集中する力

④処理速度

視覚情報を速く、性格に処理する力、注意視覚的な短い記憶能力、目で見て書く能力

 

検査の結果から

全体の水準が低かったり、偏りが大きい結果が出たとき、保護者は落胆するかもしれません。しかし、検査の意義は、検査結果を踏まえてこれからどのようにサポートすればよいかのヒントを得られるということです。

子どもに何を、どの程度、どのような方法で身につけさせればいいのかを知り、生活や学習に検査結果を活かしていくことが大切です。

偏りが大きい場合は、得意な力を利用して苦手なことを身につけることが基本となります。例えば、「言語理解」の得点が低く、「知覚推理」の得点が高い場合は、多くの言葉で説明するのではなく、端的で具体的な言葉がけとともにやってみせる、そのものを見せるなど、視覚的な情報を与えてあげることで、理解しやすくなります。

このように、

発達検査は今現在の子どもの発達状況を知り、未来に活かしていくための検査です。

検査結果が大事なのではなく、その後の対応が大切になってくるのです。

 

http://ka7a-mama.hatenablog.com/entry/hattatusyougai/check/iq/ka7a-mama.hatenablog.com

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発達障害児「体育や運動が苦手」な子どもにおすすめ!楽しんでできる運動ゲーム

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今回は前回に引き続き、「体育や運動が苦手な発達障害児に対する支援方法についてです。

発達障害がある子どもは、運動がとても苦手な子どもがいます。体の使い方が明らかにぎこちなかったり、手足の協調がとれていなかったりするため、運動に苦手意識を持ちがちで、徐々に運動するのを嫌がるようになり体育も見学したいと訴え始めます。ひどい場合は、外に出るのも嫌、体操服にな着替えるのも嫌という状態になることもあります。

このような発達障害児の体育や運動問題の対処法として、楽しんで体を動かせる運動ゲームをいくつか紹介していきます。

楽しくできる運動トレーニング

1.障害物をすり抜けようゲーム

机の下をくぐったり、ジャングルジムの中などを通り抜けるゲームです。このゲームでは、体の部分がぶつかったり触れたりすることが多くあるため、ボディイメージのトレーニングになります。

少しずつでもいいので毎日行うと、よりいっそう効果的です。

 

2.旗あげゲーム

左右に赤と白の旗を持ち、「右挙げて」「左挙げて」の言葉の指示に従って、間違えずに旗を挙げるゲームです。このゲームでは、体の左右を意識するボディイメージのトレーニングになります。

 

3.だるまさんがころんだゲーム

「だるまさんがころんだ」といっている間は動き、言い終わると同時に体の動きを止めるゲームです。指示にあわせて体を動かしたり止めたりするトレーニングになります。

筋肉の緊張や弛緩のコントロールが苦手な子どもは、急にぴたっと動きを止めることができません。自分の体の動きをコントロールする練習になります。

 

4.ストレッチ

姿勢や動きがぎこちない子どもには、関節を伸ばすトレーニングが有効です。腕や足のストレッチに取り組んでみましょう。

また、ストレッチを行う際に、今ここを伸ばしているんだよと伝えることで、ボディイメージを作るトレーニングにもなります。分かりにくそうな場合は、伸びている箇所に触れてあげるといいでしょう。ゆっくりリラックスした状態で、落ち着いて行うことが重要です。簡単なヨガなども効果的です。親子ヨガなども楽しいですね。

 

このように、体を動かし方を学べるトレーニングは無数にあります。

おにごっこやアスレチック、キャッチボール、バドミントンなども楽しく体を動かせるゲームになります。子どもが楽しんで取り組める運動を見付け、「できた!」という達成感を感じさせる機会をたくさん作ってあげましょう。

子どもは楽しく体を動かしながら、少しずつ自分の体のことを理解していきます。

運動が苦手だから外で遊びたくない・・・体育の授業を休みたい・・・となる前に、運動って楽しいんだよということを教えてあげましょう。大人も子どもと一緒になって楽しんで遊ぶことも大きなポイントです。

 

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発達障害児のこんなときどうする!?「体育や運動が苦手」①

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発達障害児の、こんなときどうする?コーナーです。このコーナーでは、具体的なお悩みを元に、発達障害児の理解の仕方や、支援方法などをまとめていきます。

今回は、「体育や運動が苦手な発達障害児に対する支援方法についてです。

発達障害がある子どもは、運動がとても苦手な子どもがいます。体の使い方が明らかにぎこちなかったり、手足の協調がとれていなかったりするため、運動に苦手意識を持ちがちで、徐々に運動するのを嫌がるようになり体育も見学したいと訴え始めます。

このような発達障害児の体育や運動問題には、どのように対処していったらいいのでしょうか。

 

体育や運動が苦手な原因

発達障害児の中には、明らかに周りの友だちと同じような動きができず、運動や体育に苦手意識を持っている子どもがいます。特に、縄跳びや、ボール運動が苦手だったり、音楽やリズムに合わせて体を動かすことが苦手だったり、動き方もぎこちないことが多いです。この原因はいくつかあります。

 

①ボディイメージが弱い

発達障害の特徴としてあげられる、感覚の鈍さが原因で、ボディイメージが弱く、思ったように体を動かすことができないことが原因となっているケースです。

「ボディイメージ」とは自分の体や部位や動きを意識する力のことです。このボディイメージが弱いと、体のどこを今動かしているかといったことや、体のどこを今触られているかということがすぐに分からないことがあります。

このようなボディイメージの弱さから、「こう体を動かしたい」と子どもが思っていても、上手に体を動かすことができないため、運動の苦手感につながります。

 

②筋肉の緊張・弛緩のコントロールができない

指先や腕、足などに力を入れたり、逆に力を抜いたりというコントロールがうまくできず、姿勢がすぐに崩れてしまったり、スムーズな動きができなかったりします。また、いつも筋肉が緊張状態にある子どもは、力を抜くことができず、すぐに疲れてしまうことがあります。

これは、筋力が弱かったり、緊張と弛緩のコントロールが苦手なことが原因で、動きがぎくしゃくしたり、疲れやすくなる原因です。

 

③人の動きを見てまねるのが苦手

先生や友だちの動作を見て、それを自分でまねることがが苦手な子どももいます。視覚で捉えた情報を自分の体に置き換えて再現することが難しく、「このポーズしてみて」と言われても、できないことがあります。

 

「体育や運動が苦手な発達障害児」に対する支援方法

①できないことを責めない

自分ができないことや、他の子どもと違うことは、自分が一番よく分かっています。一生懸命頑張っているのに、「どうしてできないんだ」「やる気がないんだろう」と責められると、子どもはますます劣等感を感じ、「どうせ自分はできない」と練習の意欲もなくなっていきます。

頑張っている事実を認め、励ましてあげることが必要です。

 

②一人で練習させるよりも指導が必要

むやみに練習時間を確保するだけでは、できるようになりません。特に発達障害をもっている子どもは、自分で自分の体を思い通りに動かすことが苦手なので、どこをどう直せばできるようになるかも分かっていないケースが多いです。苦手な部分をカバーするような練習が必要となるため、大人と一緒に考えながら練習する必要があります。

 

③できそうなことからスモールステップで

到達目標を下げることで、「できた!」という体験を多く経験させてあげるようにします。縄跳びの跳ぶ回数を減らしたり、ボールが投げられない場合は、ボールを転がすというところからスタートしたり、簡単な課題から徐々にスモールステップを踏めるように段階を設定してあげると、意欲を持ち続けることができるでしょう。

 

④楽しく運動ができる機会を増やそう

できないことを克服するための「特訓」や「トレーニング」ではなく、楽しんで体を動かせる機会をおおく作ってあげましょう。そうすることで、発達障害があっても子どもは徐々に体の使い方を学んでいきます。

家族でアスレチックに遊びにいったり、公園で追いかけっこをするだけでもかまいません。子どもが笑顔で「運動って楽しいんだ」「体を動かすことは楽しいことだ」と感じられることが一番です。

 

上手か下手かに関係なく、体を動かすことは楽しいし、もやもやした気分も発散されるという感覚を味あわせてあげることが、将来のためにも大切です。

 

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