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個別学習塾・元小学校教諭・発達障害教育・二児ママの記録帳 〜人生は楽しんだもん勝ちだ〜

発達障害児の育て方ポイント!生活パターン・生活リズム

f:id:ka7a-mama:20170616051135j:plain 発達障害をもつ子どもは、一度はじめるとやめることができない、こだわりがあることなどから、生活リズムや生活パターンが崩れやすいです。

夜中ゲームをし続けて眠そうな顔で学校に来たり、朝起きることができずに遅刻してきたりなど、生活リズムが崩れている発達障害児を多く見てきました。高学年になると親の管理は行き届きにくいものです。できるだけ小さいうちに生活パターンを決めることが大切です。

 

発達障害児の育て方ポイント

一日の生活パターンを決めよう

ASD自閉症スペクトラム)をもつ子どもの中には、予想できない変化を嫌う子がいます。いつもの流れと違うと、違和感を感じたり、ひどいときには不安を感じてパニックを引き起こしてしまうケースもあります。

また、ADHDをもつ子どもは、歯磨きや着替えなどを忘れて遊びだし、なかなか朝の準備や寝る準備ができない子どもがいます。

そういったトラブルを無くすためにも、早めに一日の生活スケジュールをパターン化し、毎日規則正しい生活を送れるようにすることが効果的です。

生活時間表を作ろう

決めるだけではすぐに忘れてしまうので、壁などに「生活時間表」を作り、いつでも確認できるようにすると良いでしょう。学校でいう「時間割」のようなものですね。そうすれば、「今は何をする時間だっけ?」と分からなくなった時は自分で確認することができます。すぐに見て分かるように、文字だけではなく、イラストで示すと理解しやすく良いですね。

また、起きる時間、寝る時間、ご飯の時間は必ず決めましょう。そうすることで生活リズムが一定に保たれやすくなります。最初から細かく決めすぎるのではなく、基本的な項目から決めていき、徐々に増やしていくと意識しやすくなると思います。予定通りにできないとパニックを起こしてしまうことなども考えられます。一気に生活パターンを決めてしまうのではなく、徐々にパターン化させていくのが理想です。

また、子どもが楽しんで生活パターンを身につけられるように工夫も必要です。できたらシールを貼ったり、きちんとできたことが目に見える形で分かるようにしてあげると、やる気を持ちながら生活パターンを身につけていくでしょう。トークンエコノミーも効果的ですよ。

睡眠障害にも気をつけよう

ASD自閉症スペクトラム)の子どもの場合、間が冴えてしまってなかなか夜に寝られない睡眠障害を発症しているケースもあります。これは、脳の特異な働き方が原因で起こると考えられています。

できるだけ昼間は体力を使うようにし、寝る前には絵本の読み聞かせや、リラックスできる音楽をきくなどの「就寝前の儀式」を行うことで、眠りに入りやすくなることもあります。

それでも睡眠障害が改善しない場合は、医師に相談することも必要です。夜に寝られないと朝に気持ちよく起きることができず、学校に行っても眠くて無気力、勉強も手につかず学習面もおくれていく・・・といった悪循環に陥ってしまうので、注意が必要です。

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生活パターンを整えることは、毎日を意欲的に元気に過ごすためには必要不可欠なことであり、生涯を通して役立つことです。また、パターン化することで、いちいち「次はこれ」「その次はこれ」といった指示がなくても、自分で行動できるようになってきます。すぐに身につけさせることは難しいので、スモールステップの考え方でやっていきましょう。何も行動しなければ何も変わりませんが、少し行動や習慣を変えることで変化していきます。子育てにおいて、そして人生において、何事も試行錯誤ですね。