発達障害の原因は?発達障害と睡眠不足に関係性あり!?
発達障害の原因は?
発達障害の原因はいまだにはっきりとは明らかになっていませんが、「生まれつきのもの」だとされてきました。
しかし、熊本大学名誉教授で兵庫県立リハビリテーション中央病院子どもの睡眠と発達医療センター特命参与の三池輝久医師は、「発達障害の明確な原因はいまだはっきりしない」としながらも、生まれつきのものの他に、子どもたちが夜更かしをしたり、睡眠不足になったりすることによって体内時計が狂うことが発達障害の原因になっていると指摘しています。
発達障害児の多くは「睡眠に問題あり」
国立精神・神経医療研究センター病院などの研究チームの報告でも、発達障害と診断された子どもたちは「なかなか就床しない」「入眠できない」「夜中に起きて騒ぐ」「ちょっとしたことで起きてしまう」などの睡眠に問題があると指摘されています。PDD(広汎性発達障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもは、健常児に比べて高い割合で睡眠に問題があることが報告されており、睡眠障害が多動を悪化させているのではないかと指摘されています。
また、PDDの中でも睡眠障害があるグループは、睡眠障害がないグループに比べて、情緒面や行動面で問題が多いことから、まずは睡眠障害に対処していくことが大切だとしています。三池医師が特命参与を務める子どもの睡眠と発達医療センターでも、発達障害の診断において、まずは睡眠問題があるかないかからアプローチし、睡眠問題から解決する方法を取っているそうです。
この報告の真偽ははっきりと断言することはできませんが、人間にとって睡眠が大切なものであることは変わらぬ事実でしょう。
人間にとって睡眠は大切なもの
発達障害の原因が睡眠不足かどうかははっきり言うことはできませんが、睡眠は子どもにとって、そして人間にとってなくてはならない大切なものです。テレビやゲーム、携帯、パソコンなどが発達したことなどから夜更かしをしてしまう子どもが増えているのは事実です。子どもが小さいときは特に親の管理が大切になってきます。
睡眠は発達障害に大きな影響を及ぼす可能性があるかもしれません。子どもたちにとって睡眠は単純に“成長にとって大切なもの”だけにとどまらない、とても重要なことです。まずはお子さんが早寝早起きできているか、十分な睡眠が取れているか、改めて生活リズム、生活パターンを見直すきっかけにしてほしいなと思います。