発達障害児の育て方ポイント!分かりやすい言葉で簡潔に伝えよう
「何度も言ってるのになんでわからないの!?」
「どうしてそんなことをするの!?」
こんなことを思って、日々イライラしていませんか?
もしかしたら、子どもにはあなたの言っていることが正しく伝わっていないかもしれません。
今回は、発達障害のある子どもへの伝え方についてまとめていきますね。
発達障害児の育て方ポイント 〜伝え方〜
注意を向けさせよう
発達障害を持っていると、必要な情報を多くの情報の中からピックアップすることが苦手です。 ですから、何かしている途中に注意をされたところで、内容は頭に入っていないことが多くあります。
まずは、注意を向けさせ、聞く準備をさせることが必要です。 声をかけるだけで気づかないことがあるため、肩や手に触るなど、身体的な刺激を与えることで注意を促します。
また、指示をする時も、子どもの視線がどこを向いているかに注目しましょう。 できるだけ目を合わせるようにしてから指示内容を伝え、その後きちんと伝わっているか、復唱させて確認してみましょう。
復唱させてみると、意外と伝わっていないことが分かると思います。また、復唱はできても意味が分かっていない場合もあるのでそこも注意が必要です。
指示は一つずつ、簡単な言葉で
「〜だから○○したあとに××してね。あ!これも忘れないようにね!」といった指示の仕方では、なかなか伝わらないでしょう。発達障害をもつ子どもはワーキングメモリーの働きが弱いことが多いので、一度にたくさんの指示を理解し記憶することが苦手です。ですから、指示内容は一つに絞り、「○○してね」と、分かりやすく簡単な言葉で伝えることが大切です。
「何時だと思っているの?」というような遠回しな表現も、普通に「○時!」と返ってくることがあります。発達障害を持っている子どもは、他人の意図を読むことが苦手です。分かりやすく簡単な言葉で「早く寝なさい」が一番分かりやすい指示でしょう。大事なメッセージを短い言葉で伝えるようにしましょう。
否定形はつかわない
「だめ」「やめなさい」といった否定形の言葉だけだと、何をしたらいいのか分からない場合があるので、できるだけ控えましょう。
また、「ふざけないで!」「からかってるの!?」などといった、抽象的な声かけも具体的にどうしたらよいかわからない子どもには伝わりにくいです。
その代わりに、「◯◯しなさい」「◯◯してほしいな」といった具体的な指示やアドバイスを出す方がいいでしょう。
視覚情報を活用する
発達障害児の中には、聴覚情報よりも、視覚情報の方が優位に働く特性を持つケースもあります。言葉で何度言われても変わらないのに、イラストや文字が書かれた紙を一瞬見ることで行動が変わるケースもあります。
ADHDの子どもの場合、聴覚情報だけでは注意が向きにくいので、同時に絵カードなどの視覚情報を活用すると注意が向きやすくなります。
また、学校や園と協力し、よく使う指示内容については共通した絵カードを使うと、子どもは混乱することなく指示を受け入れやすくなります。
最後に
指示の伝え方を少し変えるだけで、子どもへの伝わり方は劇的に変わります。一度試してみてくださいね。