「脳の個性」の活かし方 〜発達障害脳を上手く活かそう〜
前回は、「脳の個性」「脳の多様性」という考え方について書きました。
様々な脳があるからこそ、豊かな社会が作られる。
とは言え、極端な楽観主義におちいって、脳から生じるものはどんなものでも全て素晴らしい!ということでもありません。
様々な脳の個性が、本人にも、その家族にも、友人にも、言葉にできない苦しみをもたらすことも、現実としてあります。
「脳の個性」の活かし方
発達障害のネガティブな面ばかりを見て(特に集団で行う日本の学校教育の中では、ネガティブな面が目立つ活動が多くなる)日常生活を送っていると、不均衡が生じます。「脳の個性」を認めず、「こうあるべきだ」という考え方や教育法だとネガティブな面が強調され、やがて二次障害へと繋がっていきます。
「がんばってもできない」「どうせ僕(私)なんて・・・」「やっても無駄」
「脳の個性」が全く活かされていない状態です。あまりに勿体無い状況だと思います。ネガティブな面があるということは、必ずポジティブな面もあるはずなのです。もっと時間をかけてポジティブな面を掘り下げる必要があるのではないでしょうか。ネガティブな面に焦点を当て続けていると、ポジティブな面が埋もれてしまいます。
ポジティブな面を認めた上で、苦手な部分もその子どものやり方・考え方に合わせて指導し、克服していく。そうすることで、その子どもは自信を持って自分の長所短所と向き合えるようになっていくのです。
ポジティブな面、ネガティブな面の両側から子どもを育て、サポートしていくことで、将来につながる「脳の個性」が育ち、活かされていくのではないでしょうか。
成長することが大好きな子どもたち
今まで多くの子どもたちとかかわり合う中でka7a-mamaが感じたこと・・・
それは、どんな子どもでも
「できるようになりたい」「認められたい」「ほめられたい」
と思っているということです。
その子どもの気持ちを大切に、一人ひとりの得意・不得意分野にしっかりと向き合い、個別に学習を進めることで、子どもたちの「できた!」「分かった!」の笑顔の花をたくさん咲かせられると信じています。
私の好きな絵本に「クレヨンのくろくん」という絵本があります。
くろくんに素敵なアドバイスをくれた、シャープペンのお兄さんのような人になりたいなぁと思うのです。
- 作者: なかやみわ
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