発達障害、こんなときどうする?「パニックが起きたとき」
発達障害児の、こんなときどうする?コーナーです。このコーナーでは、具体的な悩みを元に、発達障害児の理解の仕方や、支援方法などを、シリーズものとして書いていきます。
今回は「パニックが起きたとき」の支援方法についてまとめていきます。些細なことからパニックが起こり、泣きわめき、怒っている姿を見ると、びっくりしてしまいますよね。こういったパニック問題には、どのように対処していったらいいのでしょうか。
パニックの現れ方
パニックの現れ方には、様々なパターンがあります。大きな声を出して泣き叫ぶ、その場から走り去って逃げる、立ちすくんだまま動けなくなる、自分の頭や腕をたたいたり壁に打ち付けたりする、他人にものを投げたり噛み付いたりするなど、自分や相手に攻撃的になるパニックもあります。
パニックの原因
パニックが起こるときには、必ずその子なりの原因があります。パニックが起こっている間は、何を言っても聞く耳を持たず、意思の疎通もとりにくいため、周囲の人はうろたえてしまいます。
しかし、自分の感情がコントロールできずにパニックに陥っている本人も、どうしたらいいのか分からず困っている場合が多くあります。周りに注目されたいためにパニックになっているのではないということを理解してあげましょう。パニックが起きるということは、何かに対して本人が不安になったり、困ったりしているというサインなのです。発達障害の子がパニックになりやすい原因として次のものがあります。
- 感覚過敏によるもの(大きな音が聞こえた、突然触られたなど)
- 特定のこだわりによるもの(急な予定変更、座りたい場所を他人に取られた、続けたい活動が中断させられたなど)
- 過度の興奮によるもの(嬉しすぎる、楽しすぎるなど興奮状態になることで、自分の気持ちのコントロールができなくなってしまうなど)
また、私が体験した実例として、国語の授業で「登場人物の気持ちを考える」などの特定の課題が出ると固まってしまう、皆の前で発表するとなると固まってしまうなど、不安からくるパニックもよくみられました。
「そんな些細なことなのに」「少し我慢すればすむことなのに」と思いがちですが、発達障害を持っている人の感覚というものはなかなか正しく理解してあげることができません。子ども自身は、私たちが思っている以上に耐えきれない苦しみを抱えている可能性があるということを理解して接する必要があるのではないでしょうか。
パニックが起きたときの対処法
①刺激の少ない場所に移動させる。
②危険なものを遠ざける。
③パニックがおさまるまで、静かに見守る。
④おさまったら褒める。
パニックを防ぐには
子どもをよく観察し、どのような状況だとパニックになりやすいのかを理解して、できるだけそういった状況を作らないように配慮することが望ましいです。急な予定変更がある場合も、事前に予定が変わるかもしれないことを伝えておくとパニックを起こしにくくなります。
また、パニックを起こす原因や、自分が不快な思いをすることが分かってきたら、「ことばで伝える」ことを教えてあげましょう、「その音やめて」「触らないで」と自分で言うことができるようになれば、パニックを自分から回避することができるようになります。訴えれば対応してもらえるんだということが分かれば、子どもはことばで自分の意志を伝えるようになり、急にパニックを起こすこともなくなっていくでしょう。
発達障害、こんなときどうする?「順番やルールを守らない」
発達障害児の、こんなときどうする?コーナーです。このコーナーでは、具体的な悩みを元に、発達障害児の理解の仕方や、支援方法などを、シリーズものとして書き溜めていきたいと思います。
今回は「順番やルールを守れない子」に対する支援方法についてまとめていきます。友だちとの遊びの中でトラブルになることが多い順番やルール問題には、どのように対処していったらいいのでしょうか。
ルールを理解しているかの確認
そもそも、そのルールを知っているか、理解しているかの確認を行います。発達障害を持ってる場合、当たり前だと思われているルール自体を知らない、もしくは、そのルール自体は知っていても、それが具体的に何を指すことなのかを理解していないといったことがあります。
集団で遊ぶときは、事前にルールの確認をするといいでしょう。また、遊びの途中で順番ぬかしや、ルール違反をしてしまった際は、正しいルールを伝え、どうしてルールに従えなかったのかを聞き出します。ここで大切なのは、怒らずに冷静に話を聞いてあげることです。
わざとではなかったことを認める
ルールをうっかり忘れてしまった、ルールを正しく理解できていなかったなどの、ルールに従えなかった理由をきいた後は、そのわざとではなかったとこを認めてあげましょう。周りにいる子どもたちにもそのことを説明し、「間違いは誰にでもあることだ」と、当人を非難しないように気をつけます。
ルールが守れたら褒める
最初はルール違反をしてしまっていたが、あとから従うことができた時は、必ず褒めましょう。適切な行動がとれたときにきちんと評価してもらえると、やはり嬉しくなって、「もっと頑張ろう」となるのが子ども心です。子どもだけでなく、大人もそうですよね。
このように、確認→実践→評価を繰り返していくことで、適切な行動がとれるように少しずつ変わっていきます。適切な行動がとれるようになってくると、友だちと一緒に遊ぶ楽しさが分かり、それがまた原動力となって、自分をコントロールする力をつけていくことができます。しかし、何の対策もしないでいると当人も周りの友だちもストレスがかかり、みんなで楽しく遊ぶことが困難になってきます。特にルール違反や順番抜かしが続くと、周りの友だちから「ずるい」「わがまま」といったことばで非難されてしまい、孤立していく流れができていきます。
実際に小学校で勤めていた頃、A君という、ルールを守ることが苦手な小学校3年生の男の子がいました。集団で遊ぶ時も、自分が不利になりたくないために自分ルールを作り、みんなと同じルールには従わなかったり、自分の思い通りにならなければパニックを起こしたりする行動が目立ちました。当然周りの友だちはその子と一緒に遊んでも楽しくありません。「A君と遊んでも楽しくないから嫌だ」と言われ、A君も「別に遊んでもらわなくてもいい」と意固地になり、教室で一人本を読んだり絵を描いたりして過ごすようになりました。
ところが、これではいけないと、子どもたちの遊びの中にできるだけ教師が入るようにし、確認→実践→評価を繰り返していったことで、A君は適切な行動がとれるようになっていきました。周りの友だちもA君のことを認めはじめ、トラブルも激減しました。3年生の後半頃には、「勉強は嫌いだけど、友だちと遊びたいから学校来てるねん!」とにかっと笑いながら言い、休み時間には自分からボールを持って友だちを誘い、元気に外で走り回る子になりました。
このように、発達障害というのは、周りの働きかけによって、良くも悪くも本当に変化していきます。その子が何に困っているのか、どうすればその困り感を減らすことができるのかを一人ひとりと向き合い実践していくことが本当に大切だと日々感じています。
発達障害の二次障害とは?予防できるの?治療法は?
発達障害は、放置したり、不適切な対応を繰り返していくと、二次的に別の障害や疾患を引き起こすことがあります。これを、発達障害の二次障害といいます。今回は、この二次障害について詳しくみていきますね。
二次障害の起こるプロセス
①発達障害の特性により生じる失敗・トラブル
②周囲の大人たちの無理解・非難・叱責「困った子ね」「努力不足だ」
③自信喪失・無力感・意欲の喪失「頑張っても無駄・・・」
④周囲の大人たちへの反抗心
⑤反抗挑戦性障害や行為障害へのリスクが高まる
反抗挑戦性障害とは?行為障害とは?
反抗挑戦性障害とは、大人の指示や要求に対して、わざと無視したり、逆らったり、大人をいらだたせることをしたり、挑発的な態度をとったりする状態のことです。
アメリカ精神医学会では、次のように定義されています。
少なくとも6ヶ月以上持続する、拒絶的、反抗的、挑戦的な行動様式で、以下の4つ(またはそれ以上)が存在する。
しばしばかんしゃくを起こす・しばしば大人と口論する・しばしば大人の要求または規則に従うことを積極的に反抗または拒否する・しばしば恋に他人をいらだたせる・しばしば自分の失敗、無作法なふるまいを他人のせいにする・しばしば神経過敏または他人からいらいらさせられやすい・しばしば起こり、腹を立てる・しばしば意地悪で執念深い
この反抗挑戦性障害がさらにエスカレートすると、暴力を振るったり、破壊行為を起こしたりする行為障害へといたります。
強迫性障害や鬱病になることも
発達障害の特性を周囲から理解されず、ストレスを抱えた状態が続くと、精神状態が不安定になったり、気分が落ち込んだりするようになります。その結果、次のような心の病を引き起こしてしまう可能性もあります。
①不安障害・・・過度な不安や心配のあまり、不眠や体調不良を起こし、日常生活に支障をきたす障害のことです。社会不安障害やパニック障害などがあります。
②強迫性障害・・・自分でも無意味とわかっている一定の考え(強迫観念)にとらわれて、それをかいしょうしようとする行動(脅迫行為)を繰り返し行い、やめられなくなる障害のことです。自閉症スペクトラムの人は、もともと強いこだわりや常同行動がみられることがあり、その特性とも似ているため、強迫性障害との混同も起こりやすいです。
③鬱病・・・気分が落ち込み、意欲の減退、興味や関心の喪失などが起こる病気です。海外のデータでは、ADHDの45%が鬱病になるというデータも報告されています。
二次障害の予防法は?
このような二次障害を予防するためには、発達障害の早期発見・正しい理解・適切な支援が大切です。子どもが心身を安定させて日常生活を送ることができ、意欲や関心を向けられる対象を見つけて自信を持ち続けられれば、二次障害を引き起こすことはありません。
二次障害の治療法は?
発達障害の二次障害になってしまったら、治療はできるのでしょうか。
実は、発達障害の二次障害の治療は難しく、時間がかかることが予想されます。なぜなら、発達障害と二次障害の症状は複雑に絡み合っており、紐解くことが簡単ではないからです。
二次障害を引き起こしてしまうことがないように、周囲の大人の適切な理解や支援をできるだけ早い段階からしていくことがとても大切なのです。
乳幼児のときに発達障害の特性は現れるのか?0歳児からの特性は?
子育ては正解がない分とっても難しいですよね。公園や児童館で他の子どもを見る機会があれば、他の子どもと比較してしまいがちです。
「私の子、他の子どもと比べて発達が遅いのかな。」
「他の子は出来ているのに、うちの子は出来ていない。」
などといった不安な気持ちがむくむくと出てきてしまうことってあると思います。「もしかしてうちの子、発達障害・・・?」
今回は、発達障害の特性はいつ頃現れるのか。また、その特性はどういったものなのかについてまとめていきます。
いつ頃特性が現れるのか?
発達障害の行動特性は、なんらかの形で乳幼児期に現れることが多いです。しかし、発達障害の特性として、発達障害かそうでないかの線引きは非常に難しく、また、障害の種類や特性の現れ方の個人差、子どもを観察する人の経験値などにより、気付かれる時期は多少前後します。
乳幼児期といっても、生まれてすぐに発達障害の特性に気付くことは難しいです。しかし、その中でも比較的早い段階で特性が現れるのは、自閉症です。
自閉症の特性の現れ方
①親が声をかけても目を合わせない。
②あやそうとすると嫌がる。
③指差しをせず、大人の手を持っていこうとする。
自閉症の場合、0歳児からこういった特性がみられる場合があります。しかしながら、このような反応をする赤ちゃんが全て自閉症なのかというとそうではありません。その赤ちゃんに現れた一時的な特性に過ぎない場合もあります。従って、この0歳児の段階では、自閉症の診断はできません。しかし、観察していくうちに、
④2、3歳になっても言葉が出ない。
⑤保育園や幼稚園で集団生活に馴染めない。
などといった特性が明らかになりはじめ、障害に気づくことが多いです。
ADHDの特性の現れ方
ADHDの場合、0歳児では分かりません。保育園や幼稚園などの集団活動に入ってから、多動や不注意、衝動性が目立つようになります。
LDの特性の現れ方
LDの場合も、0歳児での診断は難しいです。文字の読み書きや計算などに関わる障害なので、就学後に明らかになることが多いです。また、低学年の時は努力をすることでついていくことが出来ていても、中学年、高学年になってくると学習内容も難しくなり、ついていけなくなるといったケースもあります。
大人になってから分かることも
知的障害がなく、ことばの遅れもないアスペルガー症候群は、平均よりも知的指数が高かったり、学業が並外れてよくできる子もいたりで、障害に気づかれにくい場合があります。
学生時代は「勉強がよくできる子」として大学でも良い成績をとっていたのに、会社に就職して社会常識や人とのコミュニケーション能力が不可欠となる状況に身を置くことになり、初めて困り感を感じる人もいます。特に近年の仕事は、サービス業など人と関わる仕事が多くなっているため、こういった困り感を感じて悩んでいる人も多いようです。
発達障害に気づいたら
発達障害は、親や保育園、幼稚園の指導者などが注意して観察していれば、だいたい3歳頃には気づくことが出来るといえます。
「自分の子が障害を持っている。」
そう告げられたときに、なかなか受け入れられない保護者も多いです。しかし、発達障害には、「行動特性は、本人の発達や周りの働きかけによって変化する」という特徴があります。どういうことかというと、問題となる行動特性も、本人の発達によって少しずつ改善していくこともありますし、また、適切な支援・指導を行うことで、適切な行動をとれるように変化していくのです。
発達障害のさまざまな特性を引き起こす原因である脳機能の不具合そのものを治すことは出来ませんが、「こんなときはこうしたらいい」といった方法を教えてあげることで、次第に適切な行動がとれるようになってきます。
そして、こういった「適切な支援・指導」は、できるだけ早い時期に行う方が効果的だということも分かっています。したがって、早期支援が出来る早期発見は、とても喜ばしいことなのです。逆に、発達障害であることを受け入れず、適切な支援・指導をすることなく対応していると、発達障害の二次障害につながる恐れがあります。
二次障害については次の記事で詳しくみていきましょう。
ついに梅雨入り☂️2歳児の体力をどうしようかなぁ
今日一気に広い範囲で梅雨入りしましたね(^^;)
これから問題になってくるのが、2歳男児の体力をどこで発散させるか・・・
とっても悩ましい。。。
しかも、今絶賛里帰り中なので住んでいるところが超田舎なんですよね〜
自由に運転できる車もないし・・・
というか私、切迫早産なりかけで
「安静に生活してください」と言われてる状態だった><
今日はとりあえずトランポリンが家にあったので(母のダイエット用)笑
それを使わせてもらいました^^
息子は楽しんでぴょんぴょん飛んでて、
いつものお昼寝タイムより遅くはなっちゃったけどお昼寝もできました!
いつまで飽きずに使えるかな〜
今日からしばらく発達障害についての記事をアップしていこうと思います♪
元小学校教諭で、通常学級担任や特別支援学級の担任も経験済みです。
現在小規模ですが個別塾もやってます♪
子どもの発達障害に対して「失う事は得る事だ」という考えのもと、
発達障害の可能性を信じています。
脳の個性はあって当たり前!みんな一緒じゃ面白くない!
その脳の個性を才能へ開花させるためのヒントとなる情報について
UPしていきます。
少しでも笑顔で楽しく子育てできる人が増えることを願って・・・☆
「LD(学習障害)」って何?ディスレクシアとは?いつ分かる?
LD(学習障害)の定義
文部科学省には以下のように定義されています。
学習障害とは、基本的には全般的な知的発達の遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算するまたは推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。 学習障害は、その原因として、中枢神経系になんらかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。
このように、知的障害がないのに、ことばの読み書きや計算、図形理解などが極端に不得意な状態を指します。一生懸命取り組んでいるのにうまく出来ないため、本人も悩んだり自信をなくしたりしがちです。
LDの8割がディスクレシア
LDの場合、多いのが読むこと・書くことにつまずきの多い「ディスレクシア」(dyslexia)という障害です。ディスレクシアの人たちは知的障害はなく、日常会話も問題ありません。しかし、「文字を読む」となると、たどたどしい読み方しかできず、「文字を書く」となると、形が似ている別の字を書いてしまったり、鏡文字(左右反対の時)を書いてしまったりします。これは、本人の努力不足で出来ないのではなく、そういった特徴を持っているのです。
また、読むことがうまくできない子どもは、書くことにも困難を伴うことが多いのが特徴です。ディスレクシアは直訳すると「読字障害」ですが、読むことと書くことに困難を示す状態がほとんどのため「読み書き障害」と呼ばれることもあります。
いつ明らかになる?明らかになったら?
LD(学習障害)は、就学前に判断することは難しく、文字の読み書きを行うようになる就学後に明らかになることが多いです。文章を読んだり、文字を書いたり、計算したりといった学習活動のなかで、到達度が低かったり、著しく時間がかかったりする様子がうかがえるようになり、LDが疑われ始めます。
LDの場合、本人は真面目に一生懸命学習に取り組んでいるのに、なかなか結果が伴わないため、親や先生から「努力がたりない」「真剣さにかける」といった誤解を受けてしまうことが多いです。そういった状況が続くと「頑張って勉強しても無駄だ」と投げやりな気持ちが芽生え、勉強に対しての意欲が落ちていきます。
こういった状況に追い込むことなく、出来るだけ早く周りの大人が子どもの困り感に気付き、適切な支援をすることが大切です。LDだからこういった支援方法という定型のものがあるのではなく、子どもがどこに困り感を感じていて、どうしたらその困り感を解消できるのかを、本人と話しながら向き合いながら支援していくことが大切です。だからこそ、子どもが何か出来ないことがあったときに「どうしてできないの!」「こんなのができないなんて・・・」と叱りつけるのでなく、どうして出来なかったのかを一緒に話し合い対策していけるといいですね。これは、LDに限ったことではなく、子育て全般に言えることですが。
今回はLD(学習障害)について詳しくまとめました。改めて別の機会に、LD(学習障害)のより具体的なチェック項目についてまとめていきたいと思います。
発達障害とは何か?種類は?特徴は?発達障害の基本情報
近年「発達障害」という言葉は少しずつメジャーになってきており、 メディアでも取り上げられる事が多くなってきました。 「自閉症」「ADHD」「学習障害」「大人の発達障害」など、 どこかで耳にした事があるのではないでしょうか。
「障害」と名前がついているため、 とってもレアなケースなのでは?と思っている方も多いようですが、 2012年に文部科学省が全国の公立小中学校で行った実態調査では、 発達障害の割合は通常学級全体の6.5%いると報告されています。
しかも、 発達障害は目に見えない部分で苦しんでいる、困っている児童も多く存在し、 実際に何らかの発達障害を持っているのは全体の10%にのぼるのではないかとも言われています。 小学校1クラス40人だとすると、クラスに2〜3人は必ず発達障害の児童がいるという計算になってきます。
実際に小学校で勤務してきましたが、納得の数字です。 その実態から私は小学校教諭に違和感を感じるようになっていったのですが、 そういった自己紹介はまた後日。
まずは基本的な発達障害の種類や特徴についてまとめていきます。
「発達障害」の代表的な種類としては、 「LD(学習障害)」、「ADHD(注意欠陥多動性障害」、「ASD(自閉症スペクトラム)」の3つがあります。 主な特徴を簡単に以下にまとめます。
「LD(学習障害)」
聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する、などの基本的な学習能力のうち、一つか二つ以上の能力を習得する事が困難な状態。基本的に知的な遅れは無い。LDの3〜5割はADHDを併せ持っている。
「ADHD(注意欠陥多動性障害)」
気が散りやすく忘れっぽい(不注意)、落ち着きが無くじっとしていられない(多動)、自分の気持ちをコントロールしにくい(衝動性)などの状態がみられる。不注意が目立つタイプ、多動・衝動性が目立つタイプ、両方が混在するタイプに分かれる。基本的に、知的な遅れは無い。ADHDの3割がLDを併せ持っている。
「ASD(自閉症スペクトラム)」
対人関係の難しさ(社会性の障害)、ことばやコミュニケーションの発達の遅れ、特定のものへのこだわりの強さの3つの特徴を持つ。自閉症全体の7〜8割は知的な遅れを伴うが、残りの2〜3割は遅れが無く、「高機能自閉症」と呼ばれる。高機能自閉症の特徴を示しながら、言葉の遅れが無い「アスペルガー症候群」もある。また、自閉症スペクトラムでも、LDやADHDの特性がみられる場合もある。
これらが発達障害の代表的な種類とそれぞれの特徴です。ただし、発達障害は個人差が大きく、それぞれの障害の間には明確な線引きはできません。診断名にとらわれることなく、あくまでも「個人」の症状として捉え、対応していくことが重要なのではないかと考えます。
発達障害をもったお子様も、その家族もHAPPYになれるような情報をたくさんブログにアップしていきたいと思います。
1歳半の息子と京都市動物園に行ってきた☺︎
京都市動物園デビューは1歳半
京都の動物園といえば、平安神宮の近くにある「京都市動物園」
私も息子と一緒に何度も行きました。
初めて行ったのは、京都市に引っ越してしばらく経った頃、
2016年11月頃。
その頃、息子は1歳半。
1歳半にして動物園デビュー!!
が!!
やはり1歳半では動物を見ても反応はイマイチでした(^^;)
写真では一生懸命見ている感じがしますが、
どちらかというと動物を見るよりも
自分の行きたいところに好きなだけ歩けるのが嬉しそうでした。
それでもいいんです!息子の笑顔が見られれば❤️
動物園を楽しめるようになったのは2歳前
動物への反応が良くなったのが2歳前頃。
少しずつ動物を理解してきて、「きりんさん」や「ぞうさん」など
おしゃべりもするようになりました。
別のところに行きたい時は律儀に「バイバーイ」なんて言ったり(^^)
そうなったら手に入れたいのが、「京都市動物園年間パスポート」
実はとってもお得なんです!
とってもお得な京都市動物園年間パスポート
京都市動物園の入園料は大人600円。子供はまだ2歳なので無料。
京都市動物園年間パスポートのお値段は、2400円!!
なんと年に4回行くだけで元が取れちゃいます。
即買い決定!!!
2ヶ月後には二人目出産のため里帰りする予定でしたが、
即買い決定!!!笑
今では立派な京都市動物園リピーターです❤️
京都市動物園のオススメポイント
動物に触れられる
京都市動物園では常時やぎさんと触れ合うことができます(^^)
2歳の息子も少しビビりながらも興味津々。
怖がりながらもやぎさんをなでなでする姿に萌え❤️笑
施設が綺麗
トイレや動物園の施設がとっても綺麗なところもポイント高し!
小さな遊園地や遊具あり
園内にある小さな遊園地や遊具は、子どもにとって魅力的。
特に汽車や電車が大好きな息子にとっては、
汽車を眺めるだけでご機嫌さん。
その間私は木陰で休憩しています笑
もう少し大きくなって、
お金を払うと汽車に乗れるということを理解したら
ややこしくなっちゃうのかな・・・(^^;)
動物園内に小さな遊具もあります。
動物を見て、汽車を堪能して、ご飯を食べて、遊具で遊んで、
帰りはぐっすり。
毎回京都市動物園を堪能してます笑
京都市動物園を出て少しまっすぐ行ったところに公園もあります。
そこにはブランコや滑り台、砂場などもあるので
いっぱい遊べること間違いなしです。
動物園→公園コースは、大人がへっとへとになりそうですが(^^;)
終わりに
このように魅力いっぱいな京都市動物園♪
まだまだ京都市動物園にはお世話になりそうです。
小さいお子様連れにはオススメスポットです。
ちなみに、お弁当を食べるためのベンチや机もありますよ。
二人育児に慣れてきたらまた行こうっと♪♪
『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』発達障害児にも読書を
発達障害を持っている子どもに読書なんて・・・多動性があるから本は読めないわ・・・音読するの苦手みたいだから本は嫌いみたい・・・
発達障害児にこそ、たくさんの本と触れ合ってほしいというのがka7a-mamaの願いです。もちろん、絵本でも、ジブリシリーズでも、図鑑でもかまいません。発達障害があるからと言って、本を避けるのはもったいない!!!
将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!松永暢史
発達障害があっても本と親しめる
この本の著者は、幼い頃、「多動症」だったようです。じっと大人しく授業を聞くことはできず、漢字の書き取りテストでは散々だったと本には書かれています。しかし一方で、同級生がまだ知らないような難しい漢字を読めたり、小学校低学年で、偉人の名前を誰よりもたくさん知っている子どもだったのです。それもこれも、本だけはたくさん読んでいたからです。
発達障害児は、好きなものやこだわりができると、発達障害のない子どもたちよりも深く集中し、のめり込むことが多いです。この本の著者もその特徴があったのでしょう。そしてその特徴を活かしたことで、「多動症」で漢字テストも散々だった子どもが、立派に本まで執筆できるようになったのです。
「本」によって好きなものを見つけられる
何がきっかけでその才能が開花するかは分かりませんが、発達障害児の好きなこと探しに、是非「本」を取り入れてほしいと思います。そして、好きなものを見つけられたら、それに関連する本にたくさん出会わせてあげてほしいのです。
著書の中にもこんな例があげられています。
おばけのお話が大好きな、ある6歳の男の子。そのなかでも、がいこつのおばけが大好きで、骸骨が出てくる絵本ばかりを見ているうちに、だんだん「骨」に興味を持つようになりました。 図書館に行っても、絵本では飽きたらず、小学生向けの骨の図鑑などを片っ端から借りるように。あらかた借り尽くした後は、大人向けの棚にも手を伸ばし、専門書まで借りるようになったと言います。今ではすっかり骨博士で、写真を見ただけで「これは肋骨」「象の骨」などと即答するとか。
「読み聞かせ」のススメ
また、自分で読むことが苦手な子どもには、たくさん「読み聞かせ」をしてあげましょう。「読み聞かせ」の効果は、様々な本にも書かれている通り、成長するための栄養素となります。
言葉を聞くことを覚え、そこから自分の言葉を獲得していきます。何度も同じ本を「読んで」と持ってくるときはチャンスです。飽きるくらいまでたくさん読んであげましょう。そのことが将来、子どもの将来を拓くきっかけにもなりうるのです。
この『将来の学力は、10歳までの「読書量」で決まる!」の本には、年齢別にオススメの本なども紹介されています。是非参考にして、子どものダイヤモンド探しを一緒に楽しみましょう!