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個別学習塾・元小学校教諭・発達障害教育・二児ママの記録帳 〜人生は楽しんだもん勝ちだ〜

【今の小学校って?】公立小学校の現状② 現場で感じた小学校の特別支援教育

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こちらの記事の続きです。

ka7a-mama.hatenablog.com

一人ひとりをもっと丁寧に見たいのに見られない現実・・・

その中で、私は特別支援教育に出会います。

今回は、特別支援教育に出会ってから知った、特別支援教育の不安定さについて、感じたことをまとめていきたいと思います。

まずは、私が出会った特別支援教育について簡単にまとめますね。

 

特別支援教育とは?

「特別支援教育」とは、障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うものです。 平成19年4月から、「特別支援教育」が学校教育法に位置づけられ、すべての学校において、障害のある幼児児童生徒の支援をさらに充実していくこととなりました。(文部科学省HPから抜粋)

2001年1月、文部科学省の調査協力者会議が「21世紀の特殊教育の在り方について〜一人一人のニーズに応じた特別支援の在り方について〜」という最終報告を取りまとめ、従来の特殊教育から新たな特別支援教育に向けた転換が始まりました。

初めて発達障害に関する教育の必要性が明記されたのです。それ以降、多くの教育実践、教育行政、学術研究などが進められてきました。

もちろん、小学校や中学校、高等学校でも進められてきました。

 

公立小学校での特別支援教育について

地域によって差がある特別支援教育への取り組み

特別支援教育が進められていったと言っても、3つの市を経験してきて思うことは、特別支援教育も、地域や学校によって、その取り組みに差があるということです。積極的に特別支援教育に取り組んでいる地域もあれば、よそから突っ込まれたり指摘されたりしないように、形だけの特別支援教育を取り繕っているところもあるということです。

 

公立小学校の人事異動によって変化する特別支援教育

また、公立小学校では、職員の人事異動は避けては通れないものです。その人事異動によっても、学校では不思議なことが起こります。それは、支援のシステムは、「人」が動かしているのであり、システムを引き継いだ人たちにスピリットがなければ、いくら特別支援教育に理解のあった学校であったとしても、それは過去の話・・・ということになってしまうところです。

理解のある校長先生、フットワークの良い教頭先生、職員室や校内委員会で前向きなムードを作る特別支援教育コーディネーター、そして、発達障害の児童に対する支援が上手なスクールカウンセラー、そんな特別支援教育を推進するには素晴らしく整った奇跡の学校があったとしても、数年後には人事異動によってそのシステムが崩壊してしまう可能性を秘めているということです。

クラス担任が変わるとクラスの雰囲気やルール、学校の楽しさまでもが変わるというのは、経験がある方も多いのではないでしょうか?それと同じで、どういった人間がその学校の特別支援教育に関わるかによって、その学校の特別支援教育は良くも悪くも変化していきます。

 

次回は・・・

このような、学校としての現状がある中で、私が勤めてきたA市の小学校と、B市の小学校では、特別支援教育システムにおいて大きな違いがあり、それぞれメリット・デメリットがあったと感じています。

次回はそれぞれの学校の特別支援教育についてお話ししたいと思います。

一人一人のニーズに応じた教育=特別支援教育ですが、実際はどうなのでしょうか。

次回に続きます。

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