ka7a-Log

個別学習塾・元小学校教諭・発達障害教育・二児ママの記録帳 〜人生は楽しんだもん勝ちだ〜

発達障害とは何か?種類は?特徴は?発達障害の基本情報

f:id:ka7a-mama:20170607221500j:plain 近年「発達障害」という言葉は少しずつメジャーになってきており、 メディアでも取り上げられる事が多くなってきました。 「自閉症」「ADHD」「学習障害」「大人の発達障害」など、 どこかで耳にした事があるのではないでしょうか。

「障害」と名前がついているため、 とってもレアなケースなのでは?と思っている方も多いようですが、 2012年に文部科学省が全国の公立小中学校で行った実態調査では、 発達障害の割合は通常学級全体の6.5%いると報告されています。

しかも、 発達障害は目に見えない部分で苦しんでいる、困っている児童も多く存在し、 実際に何らかの発達障害を持っているのは全体の10%にのぼるのではないかとも言われています。 小学校1クラス40人だとすると、クラスに2〜3人は必ず発達障害の児童がいるという計算になってきます。

実際に小学校で勤務してきましたが、納得の数字です。 その実態から私は小学校教諭に違和感を感じるようになっていったのですが、 そういった自己紹介はまた後日。

まずは基本的な発達障害の種類や特徴についてまとめていきます。

発達障害」の代表的な種類としては、 「LD(学習障害)」、「ADHD注意欠陥多動性障害」、「ASD自閉症スペクトラム)」の3つがあります。 主な特徴を簡単に以下にまとめます。

 

「LD(学習障害)」

聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する、などの基本的な学習能力のうち、一つか二つ以上の能力を習得する事が困難な状態。基本的に知的な遅れは無い。LDの3〜5割はADHDを併せ持っている。

 

ADHD注意欠陥多動性障害)」

気が散りやすく忘れっぽい(不注意)、落ち着きが無くじっとしていられない(多動)、自分の気持ちをコントロールしにくい(衝動性)などの状態がみられる。不注意が目立つタイプ、多動・衝動性が目立つタイプ、両方が混在するタイプに分かれる。基本的に、知的な遅れは無い。ADHDの3割がLDを併せ持っている。

 

ASD自閉症スペクトラム)」

対人関係の難しさ(社会性の障害)、ことばやコミュニケーションの発達の遅れ、特定のものへのこだわりの強さの3つの特徴を持つ。自閉症全体の7〜8割は知的な遅れを伴うが、残りの2〜3割は遅れが無く、「高機能自閉症」と呼ばれる。高機能自閉症の特徴を示しながら、言葉の遅れが無い「アスペルガー症候群」もある。また、自閉症スペクトラムでも、LDやADHDの特性がみられる場合もある。

 

これらが発達障害の代表的な種類とそれぞれの特徴です。ただし、発達障害は個人差が大きく、それぞれの障害の間には明確な線引きはできません。診断名にとらわれることなく、あくまでも「個人」の症状として捉え、対応していくことが重要なのではないかと考えます。

発達障害をもったお子様も、その家族もHAPPYになれるような情報をたくさんブログにアップしていきたいと思います。