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個別学習塾・元小学校教諭・発達障害教育・二児ママの記録帳 〜人生は楽しんだもん勝ちだ〜

発達障害児のこんなときどうする?「聞く力が弱い」

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「聞く力の弱い子どもが増えてきた」

近年教育現場でもよく言われています。

発達障害のある子どももその中に入っていることが多く、聞くことが苦手な子どもはたくさんいます。

「何度言ったら分かるの!?」「さっき説明したじゃない!?」

こんなことが毎日だと、大人も子どもも疲れてしまいますよね。

今回は、「聞く力が弱い」子どもに対しての対策を考えていきましょう。

 

「聞く力」とは?

「聞く力」とは、相手の話に注意を向けて聞き、その内容を理解することです。

「聞く力」が弱いと、話を最後まで聞くことができなかったり、聞いていても内容を理解できていなかったりするため、円滑なコミュニケーションをとることも困難になります。

また、授業中先生の指示や説明が理解しにくいため、学習面にも大きく響いてきます。

 

「聞く」ことが苦手な原因と対策

「聞く」ことを困難に感じる原因として考えられるものをいくつか挙げていきます。

原因に対する対策も一緒にまとめていますので、参考にしてみてください。

 

1.ジョイントアテンション(他者と注意を共有する能力)が弱い。

「大事なことを言うよ」と言ってもその言葉に注意が向かない場合があります。大人は話す前にその子どもの注意が向いているか確認してから話すようにしましょう。一対一で話すときも、目が泳いでいるケースは非常に多いです。注意をひきつけてから話し始めるようにすることがポイントです。

 

2.音が正確に認知できない。理解できない。

「はかま」ときいて「はかば」だと聞き間違えるなどといったケースもまれにあります。こういった場合、話の流れから言葉の意味を理解することが苦手です。すると、話の内容を理解することは当然困難になります。本人がふざけている様子ではない場合、音韻認知の問題がある可能性があるため、専門機関を受診する必要があります。

 

3.気が散ってしまう。

注意力や集中力が続かず、最後まで話を聞き続けることができません。気が散る原因となるものを片付け、環境を整えることが効果的です。話の途中でも、きちんと聞いているか確認しながら話しましょう。できるだけ短く簡潔に話すようにしましょう。

内容が理解できていないと思うと、丁寧に長く説明しようとしがちですが、そうしてしまうとますます集中力が続かず、混乱してしまいます。重要なことほど短い言葉でストレートに伝えることが大切です。

 

4.ワーキングメモリーに弱さがある。

ワーキングメモリー(短期記憶)が弱いと、話の内容を記憶しておくことが難しいため、長い話に付いていくことができません。

大人は短く簡潔に話をすることを心がけ、内容を理解しているかもう一度確認することが必要です。

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聞き逃したときの対処法

発達障害が原因で「聞く力」が弱い場合、努力だけではどうしようもない部分が出てきます。

もちろん、ソーシャルスキルトレーニングなどでトレーニングをすることも大切ですが、その子どもの弱点をカバーするための対処法も求められます。

学生の場合は担任の先生に相談することも必要になってきます。

対処法としては、説明することが多くある場合は要点をメモに書いて事前に渡したり、録音機器を活用することが効果的です。

話を聞きながらメモが素早く取れるように、IC機器の活用も一つの方法です。

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