発達障害、こんなときどうする?「かんしゃくが起きたとき」
発達障害児の、こんなときどうする?コーナーです。このコーナーでは、具体的な悩みを元に、発達障害児の理解の仕方や、支援方法などを、シリーズものとして書いていきます。
今回は「かんしゃくが起きたとき」の支援方法についてまとめていきます。自分の要求が通らないと不満や怒りの気持ちを抑えることができず、かんしゃくを起こすことがあります。このような発達障害児のかんしゃく問題には、どのように対処していったらいいのでしょうか。
かんしゃくとは?
自分の思い通りにならないことがあったときに、その不満や怒りの気持ちを抑えることができずに暴れたり、泣き叫んだりする行為のことをいいます。例えば、友だちとゲームをして遊んでいるときに勝てないことが分かると、怒ってゲームを放棄したり、机に置いてあるゲームグッズをぐちゃぐちゃに散らかしたりします。また、自分がやりたいと思っていたことをとめられると、その場でひっくり返って泣き叫んだり、時には友だちや大人に対しても手を上げてしまったりすることもあります。
このようなかんしゃくは、子どもであれば我慢できずにしてしまうこともあると思います。実際に、私も小学校中学年頃までは、家族でトランプゲームをしているときに負けそうになったら不機嫌になったり、「やーめた!」など言っていました(^^;)
しかし、発達障害のある子の場合は、親しくない相手に対してもひどいかんしゃくを起こしたり、一度かんしゃくを起こすとなかなかおさまらなかったりするなど、より激しいかんしゃくを起こすことが多いです。
かんしゃくを起こした時の対処法
①無視する。
大人の関心をひくための手段としてかんしゃくを起こしていることが多いため、できるだけ気にせず無視することが有効です。
②かんしゃくがおさまったら褒める
③かんしゃくを起こさないことをルールにする。
かんしゃくを起こさないということを家族や先生とのルールとして決め、日頃から言い聞かせておきましょう。かんしゃくを起こしても、子どもの言い分を聞くことはないことを伝えておくことも大切です。
根気よく伝え続けることが大切
日頃から伝え続けていて、理解したように思っても、いざ思い通りにならないような場面に遭遇すると、ルールのことを忘れてしまったり、ルールに従えなかったりします。しかし、根気よく伝え続けることにより、少しずつ変化していくので、「言っても無駄」と思わず、根気よく伝え続けていきましょう。その積み重ねがとても大切なのです。昨日までできなかったのに、今日はできた。そういう日を目の当たりにすると本当に嬉しいものですよ(^^)