発達障害児「体育や運動が苦手」な子どもにおすすめ!楽しんでできる運動ゲーム
今回は前回に引き続き、「体育や運動が苦手な発達障害児」に対する支援方法についてです。
発達障害がある子どもは、運動がとても苦手な子どもがいます。体の使い方が明らかにぎこちなかったり、手足の協調がとれていなかったりするため、運動に苦手意識を持ちがちで、徐々に運動するのを嫌がるようになり体育も見学したいと訴え始めます。ひどい場合は、外に出るのも嫌、体操服にな着替えるのも嫌という状態になることもあります。
このような発達障害児の体育や運動問題の対処法として、楽しんで体を動かせる運動ゲームをいくつか紹介していきます。
楽しくできる運動トレーニング
1.障害物をすり抜けようゲーム
机の下をくぐったり、ジャングルジムの中などを通り抜けるゲームです。このゲームでは、体の部分がぶつかったり触れたりすることが多くあるため、ボディイメージのトレーニングになります。
少しずつでもいいので毎日行うと、よりいっそう効果的です。
2.旗あげゲーム
左右に赤と白の旗を持ち、「右挙げて」「左挙げて」の言葉の指示に従って、間違えずに旗を挙げるゲームです。このゲームでは、体の左右を意識するボディイメージのトレーニングになります。
3.だるまさんがころんだゲーム
「だるまさんがころんだ」といっている間は動き、言い終わると同時に体の動きを止めるゲームです。指示にあわせて体を動かしたり止めたりするトレーニングになります。
筋肉の緊張や弛緩のコントロールが苦手な子どもは、急にぴたっと動きを止めることができません。自分の体の動きをコントロールする練習になります。
4.ストレッチ
姿勢や動きがぎこちない子どもには、関節を伸ばすトレーニングが有効です。腕や足のストレッチに取り組んでみましょう。
また、ストレッチを行う際に、今ここを伸ばしているんだよと伝えることで、ボディイメージを作るトレーニングにもなります。分かりにくそうな場合は、伸びている箇所に触れてあげるといいでしょう。ゆっくりリラックスした状態で、落ち着いて行うことが重要です。簡単なヨガなども効果的です。親子ヨガなども楽しいですね。
このように、体を動かし方を学べるトレーニングは無数にあります。
おにごっこやアスレチック、キャッチボール、バドミントンなども楽しく体を動かせるゲームになります。子どもが楽しんで取り組める運動を見付け、「できた!」という達成感を感じさせる機会をたくさん作ってあげましょう。
子どもは楽しく体を動かしながら、少しずつ自分の体のことを理解していきます。
運動が苦手だから外で遊びたくない・・・体育の授業を休みたい・・・となる前に、運動って楽しいんだよということを教えてあげましょう。大人も子どもと一緒になって楽しんで遊ぶことも大きなポイントです。