発達障害児の暴言暴力を減らすためのトレーニング方法
発達障害がある子どもは、感情をコントロールすることが苦手なことが多く、カッとなると相手に対して思わず暴力や暴言が出てしまう場合があります。
本人にしか分からないようなことが原因で暴力や暴言につながっていることも多く、困惑してしまうこともあるでしょう。
今回はそんな発達障害児の暴言暴力を減らすためのトレーニング方法についてまとめていきます。
暴言暴力を減らすためのトレーニング
感情を抑える方法を見つける
本人に、自分がカッとしやすい性格だということを自覚させ、イライラした感情を抑えるための方法を一緒に探します。一人きりになれる場所に移動する、目を閉じて深呼吸する、水を飲むなど、これをしたら気持ちが落ち着くという方法を見付け、イライラを抑える練習をします。
また、自分の感情をコントロールするための気持ちを静めるキーワード(ニコニコなど)を書いた「お守りカード」をポケットに忍ばせておくことが効果的な子どももいました。感情が高ぶったときには、そのカードを握りしめることで、気持ちを落ち着かせることができます。
気持ちを言葉で表現する
嫌なことがあったときに暴力や暴言で相手を攻撃するのではなく、「いやだ」「やめて」などといった言葉で自分の気持ちを伝えることによって解決することを子どもに教えます。
発達障害の子どもがカッとなったときにすぐに暴力暴言が出てしまうのは、そうすれば問題が解決するという今までの経験があるからです。暴力暴言で問題を解決するよりも、言葉で伝えて問題を解決する方がいいことを教え、言葉で伝えることができたときはしっかりと褒めます。
何度も繰り返していくうちに、次第に気持ちのコントロールができるようになってきます。子どもが適切な行動がとれたときに、トークン(ポイント)を与え、それが目標数までたまったら、具体的なご褒美と交換できるようにするシステムであるトークンエコノミーも参考にしてみてください。