発達障害児の育て方ポイント!スモールステップ方式で考えよう
発達障害をもっていると、日常生活に困難を感じることが多く、身の周りのことができなかったり、宿題がはかどらなかったりします。
このようなときに決して放置せず、どうやったらその課題をクリアできるのかを大人が一緒に考えてあげることが大切です。
そのときに重要なのが「スモールステップ」の考え方です。
詳しくみていきましょう。
発達障害児の育て方ポイント
苦手なことは大人が支援しよう
計算や音読、作文などの宿題がなかなかはかどらないときには、自力で最後までさせるよりも要所要所で手伝ってあげる必要があります。
発達障害を持っていると、普通でも気が散りやすく、集中することが難しい場合が多いです。
その上苦手な課題を与えられ、できないことが続くと、「宿題をしよう」という意欲をなくしてしまいます。
支援は徐々に減らしていこう
そうはいっても、できないことを全て大人がやってあげても、それはそれで子どものためにはなりません。
一人でできないところだけを援助するようにし、本人の自立を促していくことが大切です。
また、子どもの意欲は、「できた!」という達成感を感じることで引き出されていきます。
常に大人に手伝ってもらっていると、「自分でできた」という達成感を感じにくく、「もっとがんばろう」といったやる気につながりません。
例えば、音読の宿題が苦手なのであれば、最初の一回は一緒に読んであげたり、一行ずつ交代で読んであげたりするといいでしょう。
しかし、常にその方法を続けるのではなく、最終的には一人で読めるように少しずつ支援を減らしていくことが必要です。
そして、少しずつできるようになっているところは、しっかりと子どもに伝え、成長していることを子どもが感じられるようにしましょう。
スモールステップとは?
スモールステップとは、最終目標に至るまでを細かい段階に分け、その都度小さな到達目標を定めます。
その小さな到達目標をひとつずつ乗り越えることで、最終ゴールに向かわせる方法のことを言います。
発達障害児にとって、大きな課題を与えることは「できない」が重なり、意欲の低下や自己肯定感の低下を招きます。
少し頑張れば到達できるだろうというところに目標を定め、一段ずつ階段を上っていくように成長を促すスモールステップの考え方はとても重要になってきます。
スモールステップのポイント
・目標は到達しやすいように低めに設定しましょう。
・一つのステップが達成できたら大いに褒めましょう。
・失敗してもしかったり責めたりしないようにしましょう。
・次のステップがなかなか達成できないときには、間にもうワンステップ加えましょう。
。長期的に見通しながら進めましょう。(ステップは後戻りしてもOK!)
最後に
このようにスモールステップの考え方を基本にしながら、子どもの「できた!」「分かった!」が一つでも増えるように支援することが大人の役目ではないでしょうか。こういった一つ一つの積み重ねから、子どもは自己肯定感を感じ、夢を持つことができるのです。