『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』発達障害児にも読書を
発達障害を持っている子どもに読書なんて・・・多動性があるから本は読めないわ・・・音読するの苦手みたいだから本は嫌いみたい・・・
発達障害児にこそ、たくさんの本と触れ合ってほしいというのがka7a-mamaの願いです。もちろん、絵本でも、ジブリシリーズでも、図鑑でもかまいません。発達障害があるからと言って、本を避けるのはもったいない!!!
将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!松永暢史
発達障害があっても本と親しめる
この本の著者は、幼い頃、「多動症」だったようです。じっと大人しく授業を聞くことはできず、漢字の書き取りテストでは散々だったと本には書かれています。しかし一方で、同級生がまだ知らないような難しい漢字を読めたり、小学校低学年で、偉人の名前を誰よりもたくさん知っている子どもだったのです。それもこれも、本だけはたくさん読んでいたからです。
発達障害児は、好きなものやこだわりができると、発達障害のない子どもたちよりも深く集中し、のめり込むことが多いです。この本の著者もその特徴があったのでしょう。そしてその特徴を活かしたことで、「多動症」で漢字テストも散々だった子どもが、立派に本まで執筆できるようになったのです。
「本」によって好きなものを見つけられる
何がきっかけでその才能が開花するかは分かりませんが、発達障害児の好きなこと探しに、是非「本」を取り入れてほしいと思います。そして、好きなものを見つけられたら、それに関連する本にたくさん出会わせてあげてほしいのです。
著書の中にもこんな例があげられています。
おばけのお話が大好きな、ある6歳の男の子。そのなかでも、がいこつのおばけが大好きで、骸骨が出てくる絵本ばかりを見ているうちに、だんだん「骨」に興味を持つようになりました。 図書館に行っても、絵本では飽きたらず、小学生向けの骨の図鑑などを片っ端から借りるように。あらかた借り尽くした後は、大人向けの棚にも手を伸ばし、専門書まで借りるようになったと言います。今ではすっかり骨博士で、写真を見ただけで「これは肋骨」「象の骨」などと即答するとか。
「読み聞かせ」のススメ
また、自分で読むことが苦手な子どもには、たくさん「読み聞かせ」をしてあげましょう。「読み聞かせ」の効果は、様々な本にも書かれている通り、成長するための栄養素となります。
言葉を聞くことを覚え、そこから自分の言葉を獲得していきます。何度も同じ本を「読んで」と持ってくるときはチャンスです。飽きるくらいまでたくさん読んであげましょう。そのことが将来、子どもの将来を拓くきっかけにもなりうるのです。
この『将来の学力は、10歳までの「読書量」で決まる!」の本には、年齢別にオススメの本なども紹介されています。是非参考にして、子どものダイヤモンド探しを一緒に楽しみましょう!