ホリエモンが作った「ゼロ高等学校」飛び込む勇気はいるけど、楽しそう!
ホリエモンが、座学より行動を重視した高校を作ったみたい。
とても面白いと思う。
これからの時代、座学よりも行動。
行動だけが人生を変える。
その通りだと思う。
トライアンドエラーを繰り返して「これだ!」を見つけた人間が強い!
既存の学校システムに面白さを感じられず、行きたくないのに学校に行っていたり、不登校だったりする子どもにも是非。そして、このような学校を楽しいと思い、自分の興味に合うものと出会えて熱中できたら。とても人生にとってかなりプラスだと思う。
2018年、10月に開校。そして、講師陣がめっちゃ豪華!
学校顧問には、元日本マイクロソフト社長の成毛眞氏、株式会社コルクの佐渡島庸平社長、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の著者・坪田信貴氏、モテクリエイターとして活動する“ゆうこす”こと菅本裕子らの就任が決定している。
教育業界にも新たな風が入ってきた。
これからどんどん変わっていくのかな。楽しみ!
学校が好きな子も、学校が嫌いな子も、いろいろな子どもがいていい。
その子どもに合った環境を選んでいくのが大事なんだと思う。
ホリエモンの作った「ゼロ高等学校」
今後の動向をチェックして行きたい。
学校へ行かない不登校でもこんなに勉強できる方法がある!
先日こんなニュースがありました。発達障害を持っている方からすると「やっとか。」と言ったところでしょうか。しかし、学校が変化していくことは大切なことですよね。未来に生きる子供たちを育てる場所なのに、いつまでも昔のやり方に固執しているのはおかしいですもんね。
大きな変換。学校にとったら😅
— はぴ子 (@ka7aa1988) 2018年1月22日
全教育課程で使用可に=デジタル教科書、障害児ら―文科省(時事通信) - Yahoo!ニュース https://t.co/buEJkosQff @YahooNewsTopics
そんな今回は、
学ぼうと思えばいつでもどこでもできる!
をテーマに色々とまとめていきます。
不登校だとダメだ。勉強しなくなる。学校に行かないと勉強できない。だから無理矢理にでも学校へ行かさないとこの子がダメになる!!!
そんな風に考えてしまっていませんか?その考えは少し古いかもしれません。学校で勉強したかったらすればいいし、したくなかったら別の場所でもいい。子どもが楽しめる勉強法はたくさんあります。学校が全てと思い込まず、柔軟に考えることが子供の笑顔、そして、子供の将来にも繋がっていくのではないでしょうか。
学校の変化
デジタル教科書
文部科学省は20日、タブレット端末などを活用した「デジタル教科書」に関し、視覚障害などで通常の学習が困難な小中高校生は、教育課程の全てで使用できるようにする方針を固めた。
現在、小学校、中学校、高校、どの教育機関においても、紙の教科書だけ使われています。漢字が苦手な子、小さな字を読むのが苦手な子、教科書見開き1ページだと情報量が多すぎる子などにとっては、学校での学習ストレスが軽減されるかもしれません。また、黒板を見て書くことが苦手な子は、デジタル機器のカメラ機能を使うことで、復習しやすくなるかもしれません。
そういった子どもの特性に合わせて学習教材が選択できるのはとてもいいことだと思います。目が悪い子がメガネを使うように、勉強教材もその子どもが一番学習しやすいものを使う方が良いですよね。
そして、学習教材だけでなく、学習方法や学習する場所も色々選択できると子どもにとっては良いですが、学校現場は大混乱に陥りそうですね( ̄▽ ̄)
これから学校はどんな変化をしていくのか。
2020年には学習指導要領も新しくなり、英語教育や道徳の教科化、プログラミング的思考なども小学校から始まり、様々な変化があるでしょう。今でこそ毎日忙しく、教師の働き方改革も必要だと言われているのに、さらに変化を求められる学校。その変化に現場はどれだけついていけるのでしょうか。
無理に学校で勉強する必要はない
「学校も変化している」そうはいっても、学校には行きたくない。学校に行くのが憂鬱。と思う人もいるでしょう。それはそれでその子の個性なんだと思います。
今の時代、学校でなければ勉強できないというわけではありません。むしろ学校外の方がより面白く最先端の教育を受けることができるのでは?と思うくらいです。
学校へ行かなくても無料で授業を聞ける
学校へ行かなくても、塾へ行かなくても、自宅で授業が聞けます。本当にいい時代になりましたね。ハイチさんという方がyoutubeで無料で授業動画を配信しています。無料なのにとっても分かりやすくて驚きました。
対象年齢や教科が限定されますが、小学校3年生の算数からあります。中学生はなんと全教科!高校の数学まで!家で勉強するにはもってこいのおすすめチャンネルです。学校の先生にもよるけど、学校の授業よりも分かりやすいかも!?youtube授業で使用するワークシートもダウンロードできたり、分からないところだけを再生できたり、至れり尽くせりです。
iPadなどのタブレット学習
有料にはなりますが、インターネットを活用した次世代型完全個別指導塾【ネット松陰塾】 も良さそうです。iPadやパソコンでいつでもどこでも授業を受けることができます。定期的にテレビ電話で学習指導を受けることができたり、ノート指導もしてくれます。
勉強するとコインが貯まってプレゼントと交換できたり、講師は全員プロ講師というのも魅力的ですね。
無料体験もあるので、一度試してみるのも面白いかもしれませんね。講師との相性もあると思うので、無料体験はありがたいですね♫
作文力・国語力を伸ばせる
こちらも有料ですが、 小学生の作文通信教育講座「ブンブンどりむ」 も面白そうです。
子どもの未来は「国語力」で決まる! とはよく言ったもので、何を勉強するにもまず大切なのは国語力です。算数でも国語力がないと文章問題で必ずつまづいてしまいます。何かを勉強するときは本や文章を読むときも国語力は必要になってきますし、これから求められる自分の意見を伝える能力や、プレゼン能力、プログラミング的思考にも繋がって来ます。
学校では40人もの作文を添削しないといけないので、そこまで丁寧に見てもらえるわけではありません。通信で作文をしっかり見てもらえるのはとてもいいなと思いました。
家庭教師もいろいろ
タブレットではなく、きちんと対面して勉強を教えて欲しいと思うなら、個別に教えてくれる家庭教師もいいかもしれませんね。
学校で受けてもよくわからない授業をずーっと聞いているより、週に1時間でも個別のレベルにあった授業を受ける方が、確実にその子の力を伸ばすことができます。
下に紹介している家庭教師は無料で体験レッスンも受けることができます。子どもと合う先生が見つかれば、家庭教師はとってもいい選択肢だと思います。
勉強が苦手な子専門だからできる!家庭教師のランナーが安心サポート
全てはお子さまのスタートと未来のために【家庭教師のラビット】
最後に
いかがだったでしょうか?
今の時代、「学校に行かないと勉強できない」ことは絶対にないのです。
今後も良い勉強方法が見つかれば随時更新していこうと思います。
学ぼうと思えばいつでもどこでもできる!
私自身も発達障害児中心の個別学習教室を運営しています。スカイプやメールなどで相談を受けることもできますので、お気軽にお問い合わせくださいね(^^)
公立小学校の特別支援学級スタイル②〜地域によって差がある支援方法〜
前回からの続きです。こちらからどうぞ。
今回は、一人ひとりに合わせた教育を受けられるB市の特別支援教育の現状やその問題点を挙げていきたいと思います。
特別支援教育が進んでいて多くの支援が受けられるといって人気のB市でしたが(支援目的で引越して来る人もいました!)、それでも問題点はたくさんありました。
B市公立小学校特別支援教育の問題点
①圧倒的な教師の不足
小学校という場においての問題点は、これに尽きると言ってしまってもいいでしょう。というくらい圧倒的な教師の不足が挙げられます。
子どもたちの苦手な場面は、一人ひとり多種多様であり、様々なサポートが必要です。しかし、通常学級では、40人の子どもに対してクラス担任が1人、特別支援学級に在籍していたとしても、6人の子どもに対して特別支援学級担任が1人、というクラス編成になります。
6人の子どもに対して教師が1人付くなら手厚いではないか・・・と思われた方もいるでしょうが、その6人は、クラスも学年も基本的にはバラバラです。従って、時間割もバラバラ、様々な学校行事の際もバラバラなのです。その中で、
「この子にはつかないと大変だ」
といった子どもを厳選して優先的にサポートする、という形になります。
そして、教師の「大変だ」の認識基準は、
行事や授業の妨害をしてしまう、他の子どもたちの邪魔になる(妨げになる)
といったところにあることが多いです。したがって、他の子どもたちの邪魔にはならないおとなしい子(指示が分からず困っていたとしても)は、必然的に後回しになってしまうのです。
もちろん、現場の教師もこれでいいとは思っていません。そばで見てあげたい子どもたちはたくさんいるのです。困っているということも分かっています。多くの教師はもっときちんと一人一人を丁寧にみてあげたいと思っていることも事実です。しかし、そこを見てあげるための手と余裕がないのです。
このように、一人ひとりのニーズに合わせた教育を目指している特別支援学級であっても、その恩恵を受けられるのは限られた子どもであると言えるでしょう。通常学級にいる子どもたちはこの限りではないことは分かりますよね。
②教師の知識不足・能力不足
これは、本当にその教師によるところが大きいのですが・・・
基本的に、小学校の特別支援学級担任であったとしても、特別支援教育のスペシャリストである。という教諭はほとんどいません。特別支援教育を専門にやってきた方は、特別支援学校や施設に行ってしまう場合が多いです。全員というわけではありません。もちろん、特別支援教育を専門としてやってきた小学校教諭もいることはいます。勉強熱心で、一人ひとりのサポートを考え、実践しておられる尊敬すべき教諭もいます。
が、実際の現場では、40人学級を持っても崩壊させてしまう、あまり力のない教師が特別支援学級担任に回される、といったこともよく起こる現実です。一人で子どもたちをまとめる必要がなく、複数の目で子どもを見ることができるからです。そういった教師は、勉強会に参加することも少なく、新たな知識を習得することも少ないけれど、給料だけはしっかりもらう・・・それでも成立してしまうのが、公務員なんですよね・・・。
また、通常学級担任の教諭によっても、発達障害に関する知識があり、理解のある教諭もいれば、そうでない教諭もいます。学級担任と、特別支援学級担任がうまく連携し、すすめられると良いのですが、実際の経験上なかなか難しいというところが私の見解です。
③学習内容
学校での学習は、基本的に文部科学省によって定められています。1年生ではここまで、2年生ではここまでなど、具体的に単元が定められ、学習指導要領に記載されています。
その学習指導要領にそって、学校では授業が進められていくのですが、やはり、子どもたちには一人ひとり、苦手な部分と得意な部分が存在します。しかし、なかなか学校教育という集団の中では、一人ひとりのニーズによって進度を変えていくわけにもいきません。
授業時間は削減され、教える内容は増加している現在、なかなか立ち止まって考える余裕はなく、教科書を進め、評価のためのテストをする。できる子はできるし、できない子はできない。そういった流れを感じます。
確かに、様々な子どもたちがいる小学校教育で、すべてをまかなうことはできません。家庭や地域にお任せしなければならない部分も大いにあるのですが、そこの部分も、両親の共働きの増加、核家族化、地域のつながりの希薄化などから、昔よりも弱くなっているのではないでしょうか。
なかなか難しい小学校での個別対応
一人ひとりのニーズに合わせた教育をうたっている特別支援教育。
通常学級と比べれば、確かに個別に合わせた学習を進めようとはしています。しかし、教師の不足などの現状から、B市の公立小学校でも、「抽出」の時間は国語と算数に限られていました。それ故に、漢字もほとんど読めない子どもなのに、社会や理科の時間は、教室で、みんなと同じ授業を受けていたのです。もちろん、内容を理解し、楽しむことはできませんよね・・・
それに、多くの学級への入り込みがあるため、「抽出」時間の教諭も一定ではなく、学習内容や教え方も連続した流れで進めることにも限界がありました。
学校という集団の中ですべてを網羅することは、難しいことは分かっています。しかし、このようなわけもわからない授業に参加し、テストを受ける・・・そんな時間に苦痛を感じている子どもたちは、本当にたくさんたくさんいるのではないかと思います。そのような時間を、その子に合わせた学習、将来の日常生活に役立つ学習をする時間にあてられれば、もっともっと成長し、「やればできるんだ」「できるって楽しい」と思えるのではないでしょうか。
「勉強=難しい、やってもできない」と感じているような勉強が嫌いな子どもも、個別にレベルにあった学習することで、「勉強=がんばったらできるようになる、楽しい」と感じ、勉強が好きになる子どももいます。そういった子どもを、私は増やしていきたいのです。
学校教育という集団の中だからこそ、学べることもたくさんあります。しかし、現在の公立小学校で行われている集団教育、一斉授業には多くのデメリットの部分も抱えています。学校教育という集団の中だけでは、どんどん勉強が嫌いになる、集団が嫌いになってしまう子どもたちもたくさんいるように感じてきました。
「勉強ができるようになりたい」
「友だちたくさんつくりたい」
「ほめられたい」
全ての子どもたちはこう思っています。
そのためには、どうすればよいか。
一人ひとりに合わせたやり方を個別学習といった形で一緒に考え、実践し、習得していくことで、より楽しい学校生活、日常生活、そしてより素敵なその子らしい人生につなげていくことができるのではないでしょうか。
公立小学校の特別支援教育スタイル①〜地域によって差がある支援方法〜
今回は、A市とB市の公立小学校の特別支援教育スタイルの違いについまとめていきます。
同じ公立小学校であるのに、地域によって特別支援教育のスタイルにこんなに差があるんですよ。
こちらを先に読まれた方が分かりやすいです。お時間がある方は是非♪
A市の特別支援教育
A市の私の勤めた公立小学校は、各学年2〜3クラス、全校生徒数は約400名ほどの学校でした。その学校の、特別支援学級在籍児童数は6名、主に肢体不自由児などの身体障害時児が在籍していました。
特別支援学級在籍児童は、主に特別支援教室で、一日を過ごします。通常学級にも在籍していますが、「朝の会」や「終わりの会」なども、基本的に特別支援教室で行い、運動会や音楽会などの行事のときは、通常学級の友だちと一緒に参加します。
グレーゾーンや発達障害を疑われるような子どもは、基本的に通常学級に在籍し、特に別の教師が付くといった配慮はなかったように思います。そのような子どもたちは、クラスでの学習に付いていくことはなかなか難しく、
勉強が分からない→授業が楽しくない→授業妨害→さらに分からなくなる
といった悪循環に陥っていました。手を差し伸べても、なかなか他の皆に追いつけるところまではいかない・・・といった状況でした。
私のクラスにも、2名ほど情緒障害や、知的障害が疑われる児童もいましたが、特に発達検査を受けたり、特別支援学級への入級を考えたりといったことはありませんでした。上司に相談したこともありましたが、その児童の保護者の方は「発達障害かもしれない」という事実を前向きに捉えられないから、今はまだ様子をみていよう。という意見でした。座席を前にしたり、黒板の周りをすっきりさせたり等、学習に集中しやすくするための配慮は行っていました。
A市の小学校に勤めたのは、教諭になって初めて赴任した小学校だったのですが、今でもA市の小学校で勤めている同僚に聞くと、その状況は変わらないようです。基本的にA市の公立小学校では、発達障害を持っていてもよほどひどくない場合は通常クラスで常に学習するといったスタイルです。
B市の特別支援教育
B市の私の勤めた小学校は、各学年3〜4クラス、全校生徒数は約700名ほどの学校でした。その学校の、特別支援学級在籍児童数は・・・34名!!
この時点でA市の公立小学校とは全然違いますよね。
在籍児童は、情緒障害、知的障害、肢体不自由、診断名は出ていないようなグレーゾーンの児童も多数在籍しています。特別支援学級在籍児童は、主に通常学級で、一日を過ごします。A市のように、特別支援教室で一日を過ごす児童はいません。
例外として、気持ちの面で教室に行けない児童を落ち着かせるために、特別支援教室を利用する児童はいました。「朝の会」や「終わりの会」なども、基本的には通常学級で行い、運動会や音楽会等の行事も、もちろん通常学級の友だちと一緒に参加します。
では、基本的に通常学級で過ごす特別支援学級在籍の子どもたちは、いつ特別支援学級、また特別支援教室を利用するのか・・・
まずは、学力的にはクラスの友だちと大差はないが、全体への指示を聞くことが苦手、情緒面で不安定であり、感情のコントロールが苦手な児童の場合などは、「入り込み」といって、特別支援教室担任、または介助員といった特別支援教室付きの加配教員が、通常学級に入り込み、個別に声かけをすることで支援していきます。
また、学力的にクラスの友だちと同じ内容の理解が困難な児童は、「抽出」といって、特別支援教室で個別の学習を行います。個別の学習とはいえ、教師の数には限りがあるため、1人の教師が、学年、教科、またその内容の違う2〜3人の子どもたちの学習を見るといった学習形態になります。理科や社会まで「抽出」可能にしてしまうと、あまりにも教師の数が足りないので、「抽出」は国語と算数の時間に限られていました。
クラスの学習内容に付いていけない子どもたちは、分からない→授業が楽しくない→授業妨害→さらに分からなくなるといった悪循環に陥り、手を差し伸べても、なかなか他の皆に追いつけるところまではいかない・・・といった状況になってしまうとA市の場合書きましたが、「抽出」を行うと、その子に合った学習を個別で行うことができるため、そういった悪循環を断ち切り、できることが確実に増えます。
このように、B市では、「入り込み」と「抽出」の二つの方法から、児童に合わせて選択し、支援していくという、特別支援教育のスタイルでした。実際に、在籍児童のうち、「抽出」を行っていた児童は、34名中15名でした。それも、全員が国語、算数の両方ではなく、この子は国語は通常クラスで算数だけ抽出、この子は国語と算数両方抽出など、その子に合わせて保護者の方と相談しながら「抽出」の時間を決めていました。
また、合科の時間といって、手先を使う折り紙や製作、体を使う運動、また、友だちと関わりながら行うゲームなどを行う時間が週に2時間ありました。これも、特別支援学級在籍児童全員ではなく、手先の不器用さ、ボディイメージの弱さ、対人関係やコミュニケーション能力の弱さのある児童を中心に、参加するかしないかはを保護者の方と相談しながら決めていました。
さて、B市の特別支援教育はA市と比べてどうでしたか?
やり方だけを見ると、私自身B市の公立小学校の特別支援教育スタイルの方が、一人ひとりの子どもに合わせた学習を進めることができるため、いいと思っています。しかし、いくら個別に、一人一人に合った教育を・・・と進めていても、やはり大勢の子どもたちがいる小学校。問題点は山積みでした。
次回に続きます。
【今の小学校って?】公立小学校の現状② 現場で感じた小学校の特別支援教育
こちらの記事の続きです。
一人ひとりをもっと丁寧に見たいのに見られない現実・・・
その中で、私は特別支援教育に出会います。
今回は、特別支援教育に出会ってから知った、特別支援教育の不安定さについて、感じたことをまとめていきたいと思います。
まずは、私が出会った特別支援教育について簡単にまとめますね。
特別支援教育とは?
「特別支援教育」とは、障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うものです。 平成19年4月から、「特別支援教育」が学校教育法に位置づけられ、すべての学校において、障害のある幼児児童生徒の支援をさらに充実していくこととなりました。(文部科学省HPから抜粋)
2001年1月、文部科学省の調査協力者会議が「21世紀の特殊教育の在り方について〜一人一人のニーズに応じた特別支援の在り方について〜」という最終報告を取りまとめ、従来の特殊教育から新たな特別支援教育に向けた転換が始まりました。
初めて発達障害に関する教育の必要性が明記されたのです。それ以降、多くの教育実践、教育行政、学術研究などが進められてきました。
もちろん、小学校や中学校、高等学校でも進められてきました。
公立小学校での特別支援教育について
地域によって差がある特別支援教育への取り組み
特別支援教育が進められていったと言っても、3つの市を経験してきて思うことは、特別支援教育も、地域や学校によって、その取り組みに差があるということです。積極的に特別支援教育に取り組んでいる地域もあれば、よそから突っ込まれたり指摘されたりしないように、形だけの特別支援教育を取り繕っているところもあるということです。
公立小学校の人事異動によって変化する特別支援教育
また、公立小学校では、職員の人事異動は避けては通れないものです。その人事異動によっても、学校では不思議なことが起こります。それは、支援のシステムは、「人」が動かしているのであり、システムを引き継いだ人たちにスピリットがなければ、いくら特別支援教育に理解のあった学校であったとしても、それは過去の話・・・ということになってしまうところです。
理解のある校長先生、フットワークの良い教頭先生、職員室や校内委員会で前向きなムードを作る特別支援教育コーディネーター、そして、発達障害の児童に対する支援が上手なスクールカウンセラー、そんな特別支援教育を推進するには素晴らしく整った奇跡の学校があったとしても、数年後には人事異動によってそのシステムが崩壊してしまう可能性を秘めているということです。
クラス担任が変わるとクラスの雰囲気やルール、学校の楽しさまでもが変わるというのは、経験がある方も多いのではないでしょうか?それと同じで、どういった人間がその学校の特別支援教育に関わるかによって、その学校の特別支援教育は良くも悪くも変化していきます。
次回は・・・
このような、学校としての現状がある中で、私が勤めてきたA市の小学校と、B市の小学校では、特別支援教育システムにおいて大きな違いがあり、それぞれメリット・デメリットがあったと感じています。
次回はそれぞれの学校の特別支援教育についてお話ししたいと思います。
一人一人のニーズに応じた教育=特別支援教育ですが、実際はどうなのでしょうか。
次回に続きます。
【発達障害児の支援】学習支援ツールを活用して困り感の軽減を!合理的配慮の考え方
発達障害があると、様々なことに不便を感じがちです。
特に、学習面においては苦労することがたくさんあるでしょう。
音読・文字の読み書き・計算など学校の学習の中には、発達障害児が困り感を感じるものがたくさんあります。
視力が悪い人が眼鏡をかけるように、発達障害児にも、困り感を軽減できる学習支援ツールの使用が効果的です。
その子どもにあった学習支援ツールを探し出し、積極的に使用しましょう。
今回はそういった発達障害児のための学習支援ツールの活用についてまとめていきます。
- 学習支援ツール
- ①音読補助シート・カラーシート
- ②タイマー
- ③子どもに合ったマス目のノート
- ④iPhoneやiPadなどのIT機器・デジタル教材
学校に行くか行かないかは本人が行きたいか行きたくないかで決めればいい
いただいたコメントとその返答
その子どもが学校に行きたいのであれば、最低限のルールを守らせる必要はありますね。他の子どもたちの勉強の邪魔になってしまうといけないので、妨害するのならみんなと一緒には勉強できないよ。と学校側もしっかり伝えるべき。ただ、「授業を妨害するから学校には来るな」ではなく、「どうして妨害してしまうのか」にしっかり向き合ってあげることも大切なのではないでしょうか。そして、学校に行きたくないのに学校に無理やり行かされて授業を妨害しているのなら、学校に行く必要はないと私は考えます(^^;無理に行かされる子も、授業を妨害される子も、そして学校も、何もいいことがないですから。
コメントを見てまず感じたこと
結局言いたいことは、本人が行きたけりゃ学校に行けばいいし、行きたくなけりゃ行かなくていい。
どうして授業妨害をしてしまうのか
①学校にそもそも行きたくないし、授業も聞きたくないから。
②学校には行きたいけど、その授業が面白くないから。
この場合、問題の原因は教師側、学校側にあると考えられます。
授業が面白くない→暇だから遊んでしまう
授業のレベルがその子どもにあっていない→面白くないから妨害する
今までの学校では、どんな授業でも座って静かに授業を受けるべき。
そんな考えが主流ですが、それって本当に大切なのでしょうか?つまらない授業を受ける意味ってあります?
そんなことを言っていたら学校という場が崩壊してしまいそうですが、最近そんな風に思います。
③学校には行きたいし、ルールを守る意思はあるけど抑えられないから。
ルールを守りたいのに気が付いたら喋り出している、動き出してしまっている。この場合は学校側が、その子どもがうまく学習に取り組めるような支援を考える必要があります。合理的配慮が必要な場合ですね。
最後に
「妨害する子どもは学校には行くべきではない」
「子どもは学校に行くべきだ」
私は両方反対です。
学校に行くのは子ども。
その子どもが学校に行きたいのか、行きたくないのか。
子どもの気持ちを尊重し、その上で親や教師がどうして行くか一緒に考えて行くことが大切なのではないでしょうか。
学校が嫌い!無理して学校へ行くこと、行かせることって本当に大切?
学校に行きたくない・・・
学校が嫌い・・・
学校を休みたい・・・
そんな風に思ったことはありませんか?
もしくは、自分の子どもがそういったことを呟いた時、あなたはどう対応されますか?
インターネットを活用した次世代型完全個別指導塾【ネット松陰塾】
学校にはストレスがいっぱい
発達障害がある子どもにとっては特に、学校はとてもストレスを感じる場所です。
自分の思うように行動できないし、行動すると周りから叱られる、非難される。
自分の苦手なことを強要され、できないとまた叱られたり、非難されたり。
発達に凸凹がある発達障害児が学校教育に馴染みにくいのは当たり前のことなのです。
勉強の教え方も集団で画一的にみんな同じように教えられるので、学習の定着も難しくなります。無理やりやらされるにもかかわらず結果が出ないと、本人も勉強へのやる気を失ってしまいますよね。
自分の好きなことをもっと知りたい!と思って続けていると「この時間は○○の時間です!切り替えなさい!」と叱られてしまう。学校で教えられる時間割的な切り替えって人生において大切なものなのでしょうか?
人と少し変わったことをすると、周りの友達から笑われる。「変な子」としてラベルを貼られ、「人と違うことは素敵なことだ」という考えがなく、「みんなと同じ」が褒められる。「みんな同じ」なのが褒められるのは、誰のため?
そういった日本の学校特有の様々な理由で学校が嫌い!となってしまった発達障害児。実際にたくさん見てきました。
そして、その気持ちは大いに理解できることが多かったです。
しかし、そのほとんどの保護者の方は、必死になって学校の教師と連携して嫌がる子どもをなんとか学校へ行かせようと頑張っていることが多かった印象です。
「本当に嫌がる子どもを無理やり学校へ行かせることって本当に必要?」
学校で勤めていた時代から私がずっと感じていたことです。
そもそも学校の意味って?
皆さんは学校へ行く意味ってなんだと思いますか?
集団生活を学ぶため?
読み書き計算の習得のため?
学校へ行くことが子供の仕事だから?
昔は学校に行かないと本もなかったし、勉強する環境がなかった。
しかし、今の社会は違います。
インターネットが発達し、学ぼうと思えば、いつでもどこでも学べる時代なのです。
しかも無料で!
You Tubeなどでは、学校の授業よりも分かりやすい授業も発信されています。
学校に行かなければ勉強できなかった時代は、すでに終わっているのです。
学校って本当に無理してでも行くべきところなの?
学びたいと思ったら、いつでもどこでも無料で学べる場所があるのに、わざわざ行きたくない学校へ行って、受けたくない授業を受ける意味ってあるんでしょうか?
今の時代、iPad やパソコンを使って家で学習したり、家庭教師 や個別指導 のある塾など、様々な選択肢があります。
「学校に行きたくない」という子供の主張を尊重して、別の方法で楽しく学べる方法がないのか一緒に探すことも必要なのではないでしょうか?
結局どうすればいいの??
結局「これだ!」という答えはありません。
なぜなら、子どもの数だけやり方は無限にあるし、今の社会ではいろいろなやり方が考えられます。
大切なのは、目の前の子どもに合った学び方や教育を一緒に探していくということだと思います。
子供にとって、自分の主張を聞いてくれて試行錯誤してくれる大人の存在って、とっても貴重で大切なものなのではないでしょうか。
しんどくてしんどくて大人に助けを求める目的で「学校へ行きたくない」と訴えてきているかもしれません。何らかのサインかもしれません。
「学校は行かなければならないところだから」
その一言で子どもの気持ちを無視してしまうのは少し危険だし、その子どもの発達においても勿体無いのではないかなと思います。
親だけでできることは限られている
しかしながら、親だけで全て解決しようとするのも大変です。
学校の担任の先生や、特別支援学級、子育て支援センター、様々な場所で相談したり、情報を収集する必要があります。
微力ながら、私もそういった子どもたちの力になりたいと少しずつ活動しています。
「誰に相談すればいいのかわからない」
「どうしたらいいのかわからない」
もしそんな風に悩んでおられる方がいましたら、いつでもコメントやお問い合わせのページから連絡をくださいね。
発達障害児のこんなときどうする?「学校行事への参加」
「学校行事」と聞いて、何を思い浮かべますか?そして、どんな思い出がありますか?「学校行事」は、運動会や音楽会、遠足や校外学習、宿泊学習、卒業式などたくさんありますね。多くの子どもたちにとって、「学校行事」というものは楽しいイベントで早く来ないかな〜と心待ちにしているものだと思います。しかし、発達障害児のなかには、いつもと違う活動が入る「学校行事」が苦手な子どももいます。
なぜ学校行事を嫌がるの?
初めての場所や活動が苦手
遠足や宿泊学習などで、初めての場所や活動を行うことに強い不安を感じ、ストレスになります。学校外に出るような「学校行事」は苦手です。
パターンが決まっていないと不安
(高機能)自閉症の子どもは、手順が決まっている活動や型にはまった作業に取り組んでいるときは安心できるのですが、場所や順序に変更が生じると、次に起こることが予測できなくなり不安を感じます。こういった子どもは、いつもの時間割を壊す「学校行事」が苦手です。
学校行事に楽しく参加させるための対処法
できる範囲で参加させる
基本的には無理に参加させず、できる範囲で参加させるようにすることが必要です。式典や集会への参加が厳しいときも、少し離れたところで参加するなどの妥協案を考えてあげることも効果的です。集団の外から何度か参加すると、行事の流れが分かり、自然に自分から集団の中に入れるようになるケースもあります。
このような対応を「甘やかしている」と捉える人もいます。「我慢して参加させることも必要だ」と考える人もいます。しかし、無理矢理やらせても何の意味があるのでしょうか。どうしても全員参加させたい教師のエゴなのでは・・・とka7a-mamaは思うのです。
タイムスケジュールなどの情報をできるだけ多く伝える
分からないことが多いため、不安になり学校行事の参加を拒否することが多いため、できるだけ多くの情報を与えてあげることが必要です。タイムスケジュールなどを用意し、できるだけ早い段階から何度か説明を行います。不安に感じることや、当日困ったときにはこうしたらいいなどの情報も伝えてあげると、安心材料になります。
間違った対処方法
無理矢理参加させる
本人が嫌がっている場合、無理に参加させることは好ましくありません。強い不安を感じパニックになる可能性があります。また、その悪いイメージがつきまとうことになり、参加できるはずだったものでもできなくなるという事態を招くこともあります。
できないことを叱る
発達障害を持っていて、「学校行事」が苦手な子どもが参加できている裏には、本人が多くの不安や緊張と戦っていることを理解してあげることが必要です。その状態で「どうしてこんなこともできないんだ」などと叱りつけてしまうと、深刻な状況を招きかねません。