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個別学習塾・元小学校教諭・発達障害教育・二児ママの記録帳 〜人生は楽しんだもん勝ちだ〜

【子連れランチおすすめ】神戸市西区神戸ワイナリー内のアグロガーデンレストラン

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今日は神戸市西区にある神戸ワイナリー(農業公園)の中にできた

「アグロガーデンレストラン」に2歳息子と両親と一緒に行ってきました!

 

 

 

神戸ワイナリー(農業公園)内の「アグロガーデンレストラン」

アグロガーデンレストラン
OPEN 11時~17時(ラストオーダー16時)
神戸市西区押部谷町高和1557-1
電話番号 078-991-1652

 

お店の様子

2017年6月1日オープンンなだけあって、店内はとっても明るく綺麗でした。

座席数も多く、広々していて、子連れにも優しい雰囲気でした。

ただし、0歳、1歳で使えるようなベルト付きのちゃんとしたお子様椅子はなく、

大人用の椅子より高い椅子に座布団を引いたものを子供用の椅子として用意してくれました。

ベルトもなく不安定な感じでしたが2歳であれば許容範囲内。

 

オープンからまだ日が浅く、店員さんはパニック状態。

メイン料理に時間がかかりました。

隣の席の人はメイン料理が来るのが遅すぎてキャンセルしてました(^^;)

どうやらメイン料理の注文がキッチンでぐちゃぐちゃになっていたようで、

店員さんもてんやわんやな感じでした。

お疲れ様です。

 

料理の味

お料理は美味しかったです。

地元の契約農家さんから毎日届くとれたて野菜を使用しているだけあって

お野菜が豊富でした。

野菜好きにはたまらない!!!

大きくて立派なミニトマトや、あまーいトウモロコシ♪

キウイやパイナップルなどのフルーツもとても美味しかったです!!

2歳息子は野菜クリームスープが気に入ったようで、

5回くらいお代わりしていました笑(←しすぎ!)

 

メイン料理はハンバーグを頼んだのですが、

ちゃんと鉄板で来るし、熱々だったしとっても美味しかったです(^^)

これで旬菜サラダバイキングもついて、

お値段1680円なのでコスパはとってもいいと思います!!

 

お料理メニュー♪基本形は「旬菜サラダバイキング」(1480円)

朝採り野菜サラダ、生ハム、ラクレットチーズ、温野菜、豆腐、天ぷら、焼きたてパン、ライス、スープ、スイーツ、ドリンクバー(生搾りジュース、ソフトドリンク、珈琲、紅茶)

これが基本形の旬菜サラダバイキングです。

これだけの食べ放題がついて1480円はお得!

焼きたてパンもあったかくてふわふわ。

2歳息子も喜んで食べてました。

 

スイーツにはアイスクリームやチョコフォンデュ、チョコレートケーキ、

プリンやコーヒーゼリーなどがありました。

 

この「旬菜サラダバイキング」に追加料金を払うと

ハンバーグやパスタなどのメイン料理も食べられます。

しかも、ハンバーグやパスタなら追加料金はたったの200円!!

他にもポークやチキン、サーモン、ビーフステーキなど

追加料金の金額は変わりますが、様々なメイン料理が選べます。

 

ランチの予約も可能

ランチの予約もできるのがとってもいいなと思いました!

今日はそれを知らずに予約なしで行ってしまったので

テラス席しか座れない状態でした。

雨が降らなくて本当に良かった♪

開店してすぐの11時過ぎに行ったのに、予想外のお客さんの多さでした。

次回は必ず予約して行こうと思います。

 

神戸ワイナリー内にある「アグロガーデンレストラン」オススメです!

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オープンしたてでお店側に改善の余地はたくさんある感じですが、

お店の雰囲気もいいし、

お料理も野菜いっぱいでとっても美味しかったのでオススメです。

神戸市西区での子連れランチにもオススメ。

お店から出たところに広場もあるので、

食べ終わってから遊ばせることもできますよ。

 

 追記(H29.8.20)

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8月20日に2度目の神戸ワイナリー内にあるアグロガーデンレストランを訪れました。もちろん前日に予約して。予約の電話は14時以降からできます。今回は0歳児と2歳児の子供を連れての来訪です。

 

前回はオープンして間もない頃で店内もうまくまわっておらずバタバタだったのですが、今回はよく改善されていました。メイン料理が来るのも早くなり、とてもよかったです!バイキングに並ぶ行列もなく、すんなりと料理を取りに行くことができました。

 

食後は、神戸ワイナリー(農業公園)内を散歩し、お土産にはワイン売り場でワインを購入しました。神戸土産もバッチリ置いてありましたよ!日曜日でしたが、人も多くなく、とてもゆったり楽しい時間を過ごすことができました。

 

子連れでアグロガーデンレストラン。やっぱりおすすめです!

 

発達障害児の暴言暴力を減らすためのトレーニング方法

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発達障害がある子どもは、感情をコントロールすることが苦手なことが多く、カッとなると相手に対して思わず暴力や暴言が出てしまう場合があります。

本人にしか分からないようなことが原因で暴力や暴言につながっていることも多く、困惑してしまうこともあるでしょう。

今回はそんな発達障害児暴言暴力を減らすためのトレーニング方法についてまとめていきます。

暴言暴力を減らすためのトレーニング

感情を抑える方法を見つける

本人に、自分がカッとしやすい性格だということを自覚させ、イライラした感情を抑えるための方法を一緒に探します。一人きりになれる場所に移動する、目を閉じて深呼吸する、水を飲むなど、これをしたら気持ちが落ち着くという方法を見付け、イライラを抑える練習をします。

また、自分の感情をコントロールするための気持ちを静めるキーワード(ニコニコなど)を書いた「お守りカード」をポケットに忍ばせておくことが効果的な子どももいました。感情が高ぶったときには、そのカードを握りしめることで、気持ちを落ち着かせることができます。

気持ちを言葉で表現する

嫌なことがあったときに暴力や暴言で相手を攻撃するのではなく、「いやだ」「やめて」などといった言葉で自分の気持ちを伝えることによって解決することを子どもに教えます。

発達障害の子どもがカッとなったときにすぐに暴力暴言が出てしまうのは、そうすれば問題が解決するという今までの経験があるからです。暴力暴言で問題を解決するよりも、言葉で伝えて問題を解決する方がいいことを教え、言葉で伝えることができたときはしっかりと褒めます。

何度も繰り返していくうちに、次第に気持ちのコントロールができるようになってきます。子どもが適切な行動がとれたときに、トークン(ポイント)を与え、それが目標数までたまったら、具体的なご褒美と交換できるようにするシステムであるトークンエコノミーも参考にしてみてください。

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漢字が覚えられない、正しく文字が書けない、本が読めない原因は視覚機能にある!?

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  • 「漢字が覚えられない」

  • 「正しく文字が書けない(鏡文字・似た形の文字と書き間違える)」

  • 「ノートのマス目に合わせて文字を書くことができない」

  • 「絵を描くのが極端に苦手」

  • 「本を読むのが遅い」

  • 「本を読んでも内容を理解できていない」

 

「どうしてこんなことができないの!?」

と思ってしまいがちですが、もしかしたら原因は視覚機能にあるのかもしれません。まずは、視覚機能に実際に問題があるのかのチェックをしていきましょう。

 

視覚機能チェックリスト

1.音読のときに、行を飛ばしたり、同じところを何度も読んだり、読んでいる場所が分からなくなったりすることがある。

2.読むときに、非常に時間がかかる。

3.読むときに、大きく頭や身体を動かす様子がみられる。

4.近くを見るときに、頭を斜めにして見ようとしたり、しきりに眼をこすったりする様子が見られる。

5.黒板に書いた分をノートなどに書き写すこと(板書)に時間がかかる。

6.文字を書くときに、マスからはみだしたり、読めないくらい形が整わない文字を書くことがある。

7.筆算の計算で、桁を揃えてノートに書き、計算することが難しく、書いているうちに位がずれてしまうことがある。

8.ボール運動が苦手で、投げられたボールをうまく受け取ることが難しい。

9.はさみを使って直線上や曲線上をうまく切ることができず、不器用である。

10.作業や話を聞くときなど、集中して見ることが苦手で、たえず視線を動かす様子が見られる。

11.書くことが苦手で、漢字をなかなか覚えられない。ひらがなや漢字の書き間違いが多い(鏡文字など)。似たような漢字を間違えることがある。

12.図形の問題が苦手で、かくことが苦手な図形(例えばひし形など)がある。

13.計算はできるが、文章題になると理解することが難しく、答えが出せないことがある。

14.ダンスや体操で、まねをして体を動かすことが苦手である。

15.見たものや人物、ものの形などをかくことが苦手である。

16.靴など、生活のなかで左右を間違えることがある。

 

解説

いかがでしたか。

「視覚機能チェックリスト」の1〜10番は、主に視覚の入力系の機能に問題がある可能性を示しています。この場合、追従性眼球運動のトレーニング、跳躍性眼球運動のトレーニング、両眼のチームワークのトレーニングに取り組むと良いでしょう。

11〜16番は、おもに視覚の処理系の機能に問題がある可能性を示しています。この場合、視空間認知トレーニング、ボディイメージトレーニングに取り組むと良いでしょう。

実際にチェックリストの項目を子どもにさせてみて、眼球の動きに変わったところがないかをチェックすると、より正確に子どもの実態を掴むことができるでしょう。

これらのチェックリストで、視覚機能の問題があるかもしれないと思われた方はビジョントレーニングをすると問題が解決するかもしれません。ビジョントレーニングについては関連記事を参考にして下さいね。

 

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http://ka7a-mama.hatenablog.com/entry/book/vision-training/ka7a-mama.hatenablog.com

「見る力」を鍛えるビジョントレーニング☆おすすめ本

学習していく中で、苦手なことってありますよね。 なぜ苦手なのか、どうしてできないのか、その原因を探ることで解決の糸口が見えて来るかもしれません。

「見る力(視覚機能)」が弱いことが原因かも

「文字を正しく書くことができない」

「ノートのマス目に文字をおさめることができない」

「本を読むと、行や文字を飛ばしてしまう」

「本を読むのに時間がかかる」

「黒板の文字をノートに写すのが苦手」

これらの症状はもしかしたら「見る力(視覚機能)」が弱いことが原因で起こっている可能性があります。発達障害をもつ子どもは、読み書きのことで悩みがちです。

眼球をスムーズに上から下へ、左から右へ動かすことができなければ、本を読むことが難しく、読んでいても行や文字を飛ばしてしまうことが多くなるでしょう。

またパッパッと眼球を素早く移動させることができなかったり両眼を上手に使ってピントを合わせることができなければ、前の黒板を見た後に、自分のノートを見て書き写すことが困難になります。

また、眼で見たものを脳でうまく処理することができないと、文字の形を覚えることができなかったり、漢字の形を捉えて正しく書くことができなかったりします。

 

ビジョントレーニングおすすめ本

ビジョントレーニング

こういった「見る力(視覚機能)」が弱い人にオススメなのが

『学ぶことが大好きになるビジョントレーニング』

北出勝也著 の本です。

ビジョントレーニングとは、「見る力(視覚機能)」のトレーニングです。

眼球を動かすための筋肉をトレーニングするものなので、何歳からでもはじめられます。

ただし、ビジョントレーニングは視力の回復を目的とするものではなく、眼球運動のトレーニングです。

この本には、楽しみながら取り組める様々な眼球運動トレーニング方法が紹介されています。

ビジョントレーニングによって眼球運動を鍛えることで、本を読むのが早くなったり、黒板の文字をノートに写すのが上手になったり、文字を正しく書くことができるなどの効果があることも分かっています。

学ぶことが大好きになるビジョントレーニング―読み書き・運動が苦手なのには理由があった

学ぶことが大好きになるビジョントレーニング―読み書き・運動が苦手なのには理由があった

「見る力」を育てるビジョントレーニングのポイント・実例集

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「見る力」を育てる、ビジョントレーニング。 今回は、そのボジョントレーニングを行う際のポイントと、具体的にどんなビジョントレーニングがあるのかを紹介していきますね。

 

ビジョントレーニングを行う際のポイント

1.最適な環境の準備

机や椅子の高さ、光量の調節など、子どもが学習しやすい環境を整備しましょう。

また、机の周りや壁にはできるだけ何も置かないように、また、貼らないようにし、子どもの気が散らない工夫をすることも大切です。

 

2.見ることを促し、まずはやって見せよう

長々と言葉で説明するよりも、まずは「こういうことをするよ」と、実際にやってみせてあげましょう。

また、子どもは、漠然と見ているだけなので、注目するポイントを声かけしてあげるといいでしょう。

子どもが注意を向けて見ているかの確認を忘れないようにしましょう。

 

3.課題の内容・難易度を適切に構成

子どもが安心して取り組める難易度の課題を提供しましょう。

私たちも難しすぎる課題が出てきたら嫌になってしまいますよね。

子どもたちの、頑張ったらできそう!というラインを見極めて課題を選択する必要があります。

また、課題の内容、難易度を少しずつ変化させ、見通しが持てるようにプログラムを作りましょう。

これを、パターン化と言います。

発達障害児、とくに自閉症スペクトラムを持っていると変化が苦手です。

見通しを持てないとパニックを起こしてしまう可能性もあるため、パターン化してしまう方が良いでしょう。

子どもがうまく課題に取り組めないのは、子どもが悪いのではなく、教材と学習環境に問題があるかもしれないという意識を持って、課題の内容や難易度を試行錯誤する必要があるでしょう。

 

4.挑戦する課題も入れながら気長に待つ

いろいろなトレーニングに挑戦しながら、その子どもにとってどの課題が最適なのかを見極めていきましょう。

成果はすぐにはでないため、気長に見守ることも必要です。

 

ビジョントレーニング「点つなぎ」「迷路」

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1〜50までの数字を順番につないでいくと絵ができる「点つなぎ」や、線と線の間を通っていく「迷路」は、ビジョントレーニングの一つになります。

よく見ながら鉛筆を上手に動かす練習になり、集中力のトレーニングにもなるのでオススメです。

インターネットで「無料 点つなぎ」や「無料 迷路」で検索すると、無料でたくさんの課題が出てきます。

その子どもに合わせた課題を選択してくださいね。

「点つなぎ」は目標となる「点」にしっかり到達するように線を引くことを目標にしましょう。

また、「迷路」は線と線の間を鉛筆でなぞっていくのですが、線にぶつからないようにすることが目標です。

点数制や時間制にすると、ゲーム感覚でとっても盛り上がりますよ。

 

「見る力」を育てるビジョントレーニング前のチェックテスト

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ビジョントレーニングをはじめる前に、どういった眼球運動が苦手なのかをチェックする必要があります。

今回はビジョントレーニング前の眼球運動チェックテストについてまとめます。

チェックテスト

①5秒間注視チェック

静止している指標を5秒間注視できるかチェックしましょう。

これができない場合は静止物をじっと見つめるところからトレーニングが必要です。

興味のもつもの(おもちゃや積み木、人形など)を見つめて、それをタッチしたり、自分で手でもって数秒感見つめましょう。

また、遠くの景色を眺め、指示されたもの(星谷はな、看板、木など)を見つめるトレーニングを行いましょう。

 

②追従性眼球運動チェック

対象物をゆっくりと目で追う動きをチェックします。

指標をゆっくりと、20〜30センチの範囲内で縦・横・斜めに動かし、眼で追います。

顔や頭を動かさないように言っても動かしてしまう、眼が途中で止まって、指標から視線が外れてしまう、指標を追わないで、動きを予想して眼を動かそうとしているなどの場合は、追従性眼球運動のトレーニングが必要です。

指示された方向を注意してみることができない、本を読んでいるときに行や文字を飛ばしてしまう、手先を使う作業が苦手文字をきれいに書けない、などがある原因は追従性眼球運動が原因かもしれません。

 

③跳躍性眼球運動チェック

必要な箇所に、パッパッとすばやく眼を移動させる動きをチェックします。

「左」「右」に素早く指標を動かし、眼で追います。縦・横・斜めの方向でチェックします。

顔や頭を動かさないように言っても動かしてしまう、眼が途中で止まってしまう、眼を動かすとき直線的でなく、曲線的に動かすなどの場合は、跳躍性眼球運動のトレーニングが必要です。

文章を読むのが遅い、黒板から必要な部分を見つける人が遅い人は、跳躍性眼球運動が原因かもしれません。

 

④両眼のチームワークのチェック

両眼の方向を揃えて見る動きをチェックします。

指標が一つに見えていることを確認し、50センチ離れたところから、両眼の間にゆっくり近づけていきます。

対象が眼から10センチ以上離れたところで2つに見えてしまう、眼から10センチ以上離れたところで片眼がはずれ、両眼で見ていない、眼から2〜3センチ近づけるまでにはっきり見えなくなるなどの場合は、両眼のチームワークのトレーニングが必要です。

両眼のチームワークが弱いと、黒板をノートに写すことや、本を読むことが困難となります。

 

ビジョントレーニングについてもっと詳しく知りたい方は

さらに詳しいビジョントレーニングについては

「学ぶことが大好きになるビジョントレーニング」

北出勝也著

がとても参考になります。

学ぶことが大好きになるビジョントレーニング―読み書き・運動が苦手なのには理由があった

学ぶことが大好きになるビジョントレーニング―読み書き・運動が苦手なのには理由があった

 

ビジョントレーニングとは?どんなことをするの?留意点は?

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発達障害を持った子どもは、

  • 黒板の板書をうまくノートに写せなかったり、

  • 歩いているときに障害物にぶつかりやすかったり、

  • 本を読んでいても、同じ行を何度も読んでしまって全く進まない・・・

といったことで困り感を感じているケースもあります。

そんな子どもたちに効果的とされているのが「ビジョントレーニング」といわれるものです。いったいビジョントレーニングとはどのようなものなのでしょうか。今回はビジョントレーニングについて詳しくみていきます。

 

ビジョントレーニングとは?

ビジョントレーニングの目的

ビジョントレーニングは、視覚と運動の連動が苦手な人のためのトレーニングです。

人は、視覚的に見たものを脳で認知し、それに対してどう動くかの指令を脳が筋肉に送り、命令を受けた筋肉が動き身体が動きます。視覚と運動の連動が苦手な子どもは、これらの動作の中のどこかに不具合が生じてしまい、思ったように動けないのです。

ビジョントレーニングは、眼球運動・視空間認知・ボディイメージのなかから、問題のあるものを組み合わせて、全体として1日10〜20分程度行うのが理想です。毎日少しでもいいので取り組むことによって改善効果はあがります。

 

トレーニングの留意点

視覚機能の問題は、多くの場合、トレーニングや眼鏡で改善することが可能です。しかし、ビジョントレーニングをすれば発達障害の学習面も全て改善するという訳でもありません。発達障害の音読がうまくできない問題やはさみをうまく使えないなどの問題は、視覚機能だけではなく、聴覚機能や言語理解、思考力、運動機能などの問題を併せ持っていることがあるからです。

また、ビジョントレーニングの中には、見る力に問題のある子どもからするととても労力を要するトレーニングもあります。子どもの様子を観察しながら、その子どもに合わせて進めていくことが大切です。

ビジョントレーニングは楽しく遊び感覚で取り組むことが理想です。厳しく指導するのではなく、大人も楽しんで取り組みましょう。

 

ビジョントレーニングを行う前に

・眼科を受診し、視力の問題や眼の病気がないかどうか調べましょう。

・遠視、乱視、近視などがある場合は眼鏡などで矯正を行ってからトレーニングをはじめましょう。

・進行中の眼の病気などがあっても、眼を動かすと危険などということがなければ、視覚機能のトレーニングはだいたいにおいて可能です。

 

ビジョントレーニング例 「ビー玉キャッチ」

「ビー玉キャッチ」は、目でものを追う力(眼球運動・視覚的注視)と、目で捉えた情報に合わせて手を動かす力(目と手の協応)の発達を促します。転がってくるビー玉を見ながら、動きを予測し、身体を動かすトレーニングです。

①テーブルを挟んで、指導者と子どもが対面します。

②指導者はテーブルの上にビー玉を転がし、子どもは紙コップを持ってビー玉をキャッチします。

 

このようなゲーム感覚で楽しみながらできるビジョントレーニングは数多く存在します。このブログでも少しずつ紹介していきますね。実際にka7a-mamaがこの「ビー玉キャッチ」を子どもとした時は、とっても盛り上がりました。はじめはビー玉をしっかり見ているのに、なかなかビー玉の落ちてくるところに紙コップを持っていくことができず、何度もビー玉を落としていましたが、ビー玉をゆっくり転がすなどしながら何度か練習するとと、みるみるうちに上達していました。こういった「できた!」の体験も、発達障害児にはとっても大切な経験です。

 

発達性協調運動障害の原因は?不器用さに関わる「見る力」

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発達性協調運動障害の原因には、様々な原因があると前の記事で書きましたが、今回はその原因の一つである「見る力」発達性協調運動障害についてまとめていきます。

日常生活の中で、不器用さに悩んでいる子どもは意外と多いのではないでしょうか?

のりを使えば手や机までベトベト・・・

ハサミで画用紙を切ったらガタガタ・・・

折り紙を折ればぐちゃぐちゃ・・・

もしかすると、「単なる不器用」なのではなく、「見る力」に問題があるのかもしれません。

ka7a-mama.hatenablog.com

 

不器用さと「見る力」の関係

1.両眼視の問題

左右眼の視線を揃え、右目と左目に移った像を重ね合わせて一つの映像として知覚し、遠近感や立体感を捉える眼と脳の働きのことを「両眼視」といいます。この機能がうまく働かないと、遠近感や立体感を正しく把握することができないため不器用さにつながります。

 

2.視知覚・視覚認知の問題

形や空間の情報を分析し、それらの刺激を過去の経験に照らして解釈する力のことを「視知覚・視覚認知」といいます。この機能がうまく働かないと、遠近感や立体感を正しく把握できず、不器用さにつながります。

 

3.目と手の協応の問題

目から取り込んだ情報と連動して、手や身体の運動を調整する力が弱いため、正確で素早い動きができず、不器用さにつながります。視覚と運動の連動をトレーニングする「ビジョントレーニング」が効果的です。

 

「見る力(視覚機能)」の重要性

このように、「見る力」と不器用さは様々な点で関係があることが分かります。日本では、見え方=視力と考えてしまいますが、視力がいくら良くても、視覚機能に問題があるケースも多いです。

米国、カナダ、ヨーロッパには、オプトメトリストといった、視覚機能の検査・訓練を行う専門職があり、国家資格になっています。日本ではあまり聞かれませんが、アジアでも、フィリピン、韓国、中国など、オプトメトリストが認められている国、認められつつある国があります。

米国では、視覚機能に問題があるために学習能力を発揮できない子どもたちや、視覚機能に問題があったり、より視覚機能を高めたいスポーツ選手、また、一般の人でも、見え方に何か異変を感じたら、まずがオプトメトリストのクリニックを訪ねるのが当たり前になっています。

一方日本では、視覚機能を調べる場所はまだ非常に少ないです。別の記事で、子どもの眼の見え方や動き方に問題がないかのチェック方法ものせるので、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

発達性協調運動障害とは?不器用さに悩む子どもたち

f:id:ka7a-mama:20170627231834j:plain 発達障害を持っている子どもたちの中には、極端に不器用な子どもがいます。

のりを使うと、手や机までベタベタ、ノートのマス目に文字が入りきらない、折り紙をすればくちゃくちゃ・・・。

これらは発達性強調運動障害の可能性があります。

今回はこの発達性協調運動障害について詳しくまとめていきます。

 

発達性協調運動障害とは?

1.ただの不器用・・・ではない

学校教育ではほとんどの場面で器用さが要求されます。

文字を書いたり、定規やコンパスの使用、体育や図工などでの活動、そして休憩時間の遊びにおいてまでです。

日常生活のさまざまなことは、身体を使って行っているのです。

 

器用・不器用というのは昔から一つの個性、個人差の範囲として考えられてきました。

しかし、極端に不器用という言葉で表される身体活動の苦手さを、米国精神医学会では「発達性協調運動障害」とされています。

「developmental cordination disorder:DCD」とも言われ、粗大運動や微細運動を必要とする動きの習得や遂行に著しい困難を示している状態と定義されています。

 

発生率は、2002年の研究において、5歳から11歳の年齢の子ども6%に達するとも見積もられており、決してレアなケースではないことが分かります。

 

2.不器用さによる具体的なつまずき

不器用さによる具体的なつまずきとしては2パターンあります。

 

1つ目はキャッチボールができない、縄跳びで手と足のタイミングを合わせて飛べないなどの粗大運動の問題です。

2つ目は文字を書くと枠からはみ出してしまう、はさみを使うのが苦手、折り紙をしてもくちゃくちゃになってしまうなどの巧緻動作の問題です。

 

3.不器用さの原因

不器用さの原因と言っても、どこに原因があるかは人それぞれです。

身体的な要因や情報処理の要因がからみあって不器用さにつながっているケースが多いので、どこに原因があるのかを見極めることも必要です。

 

原因の一つとして、自分の身体の位置や動きなどのボディイメージがしにくいことが原因とされています。

通常は「つま先立ちになって、両手を上げ、指先をぴーんと伸ばしましょう」と言われると、足や指先をわざわざ見なくても力を入れてその姿勢を作ることができますよね。

ところが、発達性協調運動障害を持つ子どもの場合、一つ一つの動きを確認しながらではないと、その姿勢を作ることができないケースがあります。

これは、見なくても筋肉の動きが分かる「固有覚」の働きに問題があることが分かっています。

また、自分の身体だけではなく、キャッチボールのように周りの空間やボールなどと、自分の身体の距離感を把握する「空間の知覚・認知」が苦手なケースもあります。

 

このように自分の身体をこう動かしたいと思って動かしているのにも関わらず、違う筋肉を働かせてしまったり、認知の時点で間違っていたりすることで、極端な不器用さにつながるのです。

 

ソーシャルスキルトレーニング実例集⑥「負けや失敗を受け入れる」

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今回は、ソーシャルスキルトレーニングの実例⑥を紹介していきます。

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今日紹介するソーシャルスキルトレーニングは、負けや失敗を受け入れるトレーニングになります。負けを受け入れ、悔しい気持ちをうまく処理できるようになると、友だちと仲良く勝ち負けのあるゲームを楽しむことができるようになります。

 

負けや失敗を受け入れられない原因と対策

発達障害を持っている子どもは、感情のコントロールが苦手で、ゲームなどで負けると悔しさから人やものに当たったり、負けることが嫌で負けることが分かるとゲームを途中で放棄したりすることがあります。

また、自分や他人の失敗に対して過度に落ち込んだり怒ったり、時にはパニックを起こしてしまうこともあります。こういったこれらの行動は、「負けや失敗を受け入れられない」ことが原因で起こっています。

では、どうして負けや失敗を受け入れることができないのでしょうか?その原因は、「経験不足」「感情コントロールの苦手さ」があげられます。

 

発達障害を持っていて負けや失敗を受け入れることができない子どもは、

負け=悪

という価値観の中で生きています。一度でも負けてしまったら、もう終わりだ・・・と悲観し、負けたら終わりなのです。しかし、現実は違います。一度負けたとしても、次のゲームでは勝つかもしれませんし、負けを受け入れることができれば次につながります。

「負けちゃったけど、その次は勝てて嬉しかった」という経験を積み重ねることで、「勝ち負けがあるからこそ面白い」といった価値観を持つことができれば、楽しくゲームに参加できるようになるでしょう。

 

「感情コントロールの苦手さ」は、発達障害の特徴としてあげられることが多いです。感情を抑えることができずにパニックになってしまったり、暴言暴力に走ってしまったりします。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

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ソーシャルスキルトレーニング:負けや失敗を受け入れる

「負けや失敗を受け入れる」ためには、感情コントロールを行い、気持ちの切り替えをして、次の行動やゲームに気持ちを向けることが大切です。

ゲームをはじめる前に、トランプで負けてしまった子どもがカードを投げたり、ゲーム途中にぐちゃぐちゃにしてしまうような寸劇を見せることで、より具体的にその状況をイメージすることができるので効果的です。また、負けたときにしてもいいことと、してはいけないことを確認しましょう。  

①「ま、いっか」じゃんけん

「みんなで楽しく遊ぶ」という目標を共通理解し、「負けても怒ると楽しくない」「悔しい気持ちはあるけど、『ま、いっか』ができるといい」ことを理解させます。

  1. 「どーんじゃんけん」のコースを作る
  2. 2チームに分かれ、両端からスタートし、二人が出会ったところで両手をタッチし、「じゃんけんぽん!」でじゃんけんする
  3. 勝った方はそのまま進み、負けた方は「ま、いっか」と審判(各チームのスタート地点に一人ずつ立つ)に聞こえるように言う
  4. 審判は、「ま、いっか」が聞こえたらゲートを開き、次の人をスタートさせる

 

②「負けた〜次頑張ろう!」ポイント

どんなゲームでもいいのですが、勝ったら1ポイント、負けても「負けた〜でも次頑張ろう!」と言うことができたら、負けた側も1ポイントが加算されるというシステムです。

始めは、気持ちが追いつかず、イライラしながら「負けた〜次頑張ろう」と言葉だけの言い方で言うかもしれませんが、それを言うことでポイントは引き分けになり、その後もゲームが続くことになります。ゲームが続くと、「一度負けても次のゲームでは勝てる」「負け=終わり」ではないことを学ぶことができます。

 

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