「見る力」を育てるビジョントレーニングのポイント・実例集
「見る力」を育てる、ビジョントレーニング。 今回は、そのボジョントレーニングを行う際のポイントと、具体的にどんなビジョントレーニングがあるのかを紹介していきますね。
ビジョントレーニングを行う際のポイント
1.最適な環境の準備
机や椅子の高さ、光量の調節など、子どもが学習しやすい環境を整備しましょう。
また、机の周りや壁にはできるだけ何も置かないように、また、貼らないようにし、子どもの気が散らない工夫をすることも大切です。
2.見ることを促し、まずはやって見せよう
長々と言葉で説明するよりも、まずは「こういうことをするよ」と、実際にやってみせてあげましょう。
また、子どもは、漠然と見ているだけなので、注目するポイントを声かけしてあげるといいでしょう。
子どもが注意を向けて見ているかの確認を忘れないようにしましょう。
3.課題の内容・難易度を適切に構成
子どもが安心して取り組める難易度の課題を提供しましょう。
私たちも難しすぎる課題が出てきたら嫌になってしまいますよね。
子どもたちの、頑張ったらできそう!というラインを見極めて課題を選択する必要があります。
また、課題の内容、難易度を少しずつ変化させ、見通しが持てるようにプログラムを作りましょう。
これを、パターン化と言います。
発達障害児、とくに自閉症スペクトラムを持っていると変化が苦手です。
見通しを持てないとパニックを起こしてしまう可能性もあるため、パターン化してしまう方が良いでしょう。
子どもがうまく課題に取り組めないのは、子どもが悪いのではなく、教材と学習環境に問題があるかもしれないという意識を持って、課題の内容や難易度を試行錯誤する必要があるでしょう。
4.挑戦する課題も入れながら気長に待つ
いろいろなトレーニングに挑戦しながら、その子どもにとってどの課題が最適なのかを見極めていきましょう。
成果はすぐにはでないため、気長に見守ることも必要です。
ビジョントレーニング「点つなぎ」「迷路」
1〜50までの数字を順番につないでいくと絵ができる「点つなぎ」や、線と線の間を通っていく「迷路」は、ビジョントレーニングの一つになります。
よく見ながら鉛筆を上手に動かす練習になり、集中力のトレーニングにもなるのでオススメです。
インターネットで「無料 点つなぎ」や「無料 迷路」で検索すると、無料でたくさんの課題が出てきます。
その子どもに合わせた課題を選択してくださいね。
「点つなぎ」は目標となる「点」にしっかり到達するように線を引くことを目標にしましょう。
また、「迷路」は線と線の間を鉛筆でなぞっていくのですが、線にぶつからないようにすることが目標です。
点数制や時間制にすると、ゲーム感覚でとっても盛り上がりますよ。
「見る力」を育てるビジョントレーニング前のチェックテスト
ビジョントレーニングをはじめる前に、どういった眼球運動が苦手なのかをチェックする必要があります。
今回はビジョントレーニング前の眼球運動チェックテストについてまとめます。
チェックテスト
①5秒間注視チェック
静止している指標を5秒間注視できるかチェックしましょう。
これができない場合は静止物をじっと見つめるところからトレーニングが必要です。
興味のもつもの(おもちゃや積み木、人形など)を見つめて、それをタッチしたり、自分で手でもって数秒感見つめましょう。
また、遠くの景色を眺め、指示されたもの(星谷はな、看板、木など)を見つめるトレーニングを行いましょう。
②追従性眼球運動チェック
対象物をゆっくりと目で追う動きをチェックします。
指標をゆっくりと、20〜30センチの範囲内で縦・横・斜めに動かし、眼で追います。
顔や頭を動かさないように言っても動かしてしまう、眼が途中で止まって、指標から視線が外れてしまう、指標を追わないで、動きを予想して眼を動かそうとしているなどの場合は、追従性眼球運動のトレーニングが必要です。
指示された方向を注意してみることができない、本を読んでいるときに行や文字を飛ばしてしまう、手先を使う作業が苦手文字をきれいに書けない、などがある原因は追従性眼球運動が原因かもしれません。
③跳躍性眼球運動チェック
必要な箇所に、パッパッとすばやく眼を移動させる動きをチェックします。
「左」「右」に素早く指標を動かし、眼で追います。縦・横・斜めの方向でチェックします。
顔や頭を動かさないように言っても動かしてしまう、眼が途中で止まってしまう、眼を動かすとき直線的でなく、曲線的に動かすなどの場合は、跳躍性眼球運動のトレーニングが必要です。
文章を読むのが遅い、黒板から必要な部分を見つける人が遅い人は、跳躍性眼球運動が原因かもしれません。
④両眼のチームワークのチェック
両眼の方向を揃えて見る動きをチェックします。
指標が一つに見えていることを確認し、50センチ離れたところから、両眼の間にゆっくり近づけていきます。
対象が眼から10センチ以上離れたところで2つに見えてしまう、眼から10センチ以上離れたところで片眼がはずれ、両眼で見ていない、眼から2〜3センチ近づけるまでにはっきり見えなくなるなどの場合は、両眼のチームワークのトレーニングが必要です。
両眼のチームワークが弱いと、黒板をノートに写すことや、本を読むことが困難となります。
ビジョントレーニングについてもっと詳しく知りたい方は
さらに詳しいビジョントレーニングについては
「学ぶことが大好きになるビジョントレーニング」
北出勝也著
がとても参考になります。
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ビジョントレーニングとは?どんなことをするの?留意点は?
発達障害を持った子どもは、
黒板の板書をうまくノートに写せなかったり、
歩いているときに障害物にぶつかりやすかったり、
本を読んでいても、同じ行を何度も読んでしまって全く進まない・・・
といったことで困り感を感じているケースもあります。
そんな子どもたちに効果的とされているのが「ビジョントレーニング」といわれるものです。いったいビジョントレーニングとはどのようなものなのでしょうか。今回はビジョントレーニングについて詳しくみていきます。
ビジョントレーニングとは?
ビジョントレーニングの目的
ビジョントレーニングは、視覚と運動の連動が苦手な人のためのトレーニングです。
人は、視覚的に見たものを脳で認知し、それに対してどう動くかの指令を脳が筋肉に送り、命令を受けた筋肉が動き身体が動きます。視覚と運動の連動が苦手な子どもは、これらの動作の中のどこかに不具合が生じてしまい、思ったように動けないのです。
ビジョントレーニングは、眼球運動・視空間認知・ボディイメージのなかから、問題のあるものを組み合わせて、全体として1日10〜20分程度行うのが理想です。毎日少しでもいいので取り組むことによって改善効果はあがります。
トレーニングの留意点
視覚機能の問題は、多くの場合、トレーニングや眼鏡で改善することが可能です。しかし、ビジョントレーニングをすれば発達障害の学習面も全て改善するという訳でもありません。発達障害の音読がうまくできない問題やはさみをうまく使えないなどの問題は、視覚機能だけではなく、聴覚機能や言語理解、思考力、運動機能などの問題を併せ持っていることがあるからです。
また、ビジョントレーニングの中には、見る力に問題のある子どもからするととても労力を要するトレーニングもあります。子どもの様子を観察しながら、その子どもに合わせて進めていくことが大切です。
ビジョントレーニングは楽しく遊び感覚で取り組むことが理想です。厳しく指導するのではなく、大人も楽しんで取り組みましょう。
ビジョントレーニングを行う前に
・眼科を受診し、視力の問題や眼の病気がないかどうか調べましょう。
・遠視、乱視、近視などがある場合は眼鏡などで矯正を行ってからトレーニングをはじめましょう。
・進行中の眼の病気などがあっても、眼を動かすと危険などということがなければ、視覚機能のトレーニングはだいたいにおいて可能です。
ビジョントレーニング例 「ビー玉キャッチ」
「ビー玉キャッチ」は、目でものを追う力(眼球運動・視覚的注視)と、目で捉えた情報に合わせて手を動かす力(目と手の協応)の発達を促します。転がってくるビー玉を見ながら、動きを予測し、身体を動かすトレーニングです。
①テーブルを挟んで、指導者と子どもが対面します。
②指導者はテーブルの上にビー玉を転がし、子どもは紙コップを持ってビー玉をキャッチします。
このようなゲーム感覚で楽しみながらできるビジョントレーニングは数多く存在します。このブログでも少しずつ紹介していきますね。実際にka7a-mamaがこの「ビー玉キャッチ」を子どもとした時は、とっても盛り上がりました。はじめはビー玉をしっかり見ているのに、なかなかビー玉の落ちてくるところに紙コップを持っていくことができず、何度もビー玉を落としていましたが、ビー玉をゆっくり転がすなどしながら何度か練習するとと、みるみるうちに上達していました。こういった「できた!」の体験も、発達障害児にはとっても大切な経験です。
発達性協調運動障害の原因は?不器用さに関わる「見る力」
発達性協調運動障害の原因には、様々な原因があると前の記事で書きましたが、今回はその原因の一つである「見る力」と発達性協調運動障害についてまとめていきます。
日常生活の中で、不器用さに悩んでいる子どもは意外と多いのではないでしょうか?
のりを使えば手や机までベトベト・・・
ハサミで画用紙を切ったらガタガタ・・・
折り紙を折ればぐちゃぐちゃ・・・
もしかすると、「単なる不器用」なのではなく、「見る力」に問題があるのかもしれません。
不器用さと「見る力」の関係
1.両眼視の問題
左右眼の視線を揃え、右目と左目に移った像を重ね合わせて一つの映像として知覚し、遠近感や立体感を捉える眼と脳の働きのことを「両眼視」といいます。この機能がうまく働かないと、遠近感や立体感を正しく把握することができないため不器用さにつながります。
2.視知覚・視覚認知の問題
形や空間の情報を分析し、それらの刺激を過去の経験に照らして解釈する力のことを「視知覚・視覚認知」といいます。この機能がうまく働かないと、遠近感や立体感を正しく把握できず、不器用さにつながります。
3.目と手の協応の問題
目から取り込んだ情報と連動して、手や身体の運動を調整する力が弱いため、正確で素早い動きができず、不器用さにつながります。視覚と運動の連動をトレーニングする「ビジョントレーニング」が効果的です。
「見る力(視覚機能)」の重要性
このように、「見る力」と不器用さは様々な点で関係があることが分かります。日本では、見え方=視力と考えてしまいますが、視力がいくら良くても、視覚機能に問題があるケースも多いです。
米国、カナダ、ヨーロッパには、オプトメトリストといった、視覚機能の検査・訓練を行う専門職があり、国家資格になっています。日本ではあまり聞かれませんが、アジアでも、フィリピン、韓国、中国など、オプトメトリストが認められている国、認められつつある国があります。
米国では、視覚機能に問題があるために学習能力を発揮できない子どもたちや、視覚機能に問題があったり、より視覚機能を高めたいスポーツ選手、また、一般の人でも、見え方に何か異変を感じたら、まずがオプトメトリストのクリニックを訪ねるのが当たり前になっています。
一方日本では、視覚機能を調べる場所はまだ非常に少ないです。別の記事で、子どもの眼の見え方や動き方に問題がないかのチェック方法ものせるので、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
発達性協調運動障害とは?不器用さに悩む子どもたち
発達障害を持っている子どもたちの中には、極端に不器用な子どもがいます。
のりを使うと、手や机までベタベタ、ノートのマス目に文字が入りきらない、折り紙をすればくちゃくちゃ・・・。
これらは発達性強調運動障害の可能性があります。
今回はこの発達性協調運動障害について詳しくまとめていきます。
発達性協調運動障害とは?
1.ただの不器用・・・ではない
学校教育ではほとんどの場面で器用さが要求されます。
文字を書いたり、定規やコンパスの使用、体育や図工などでの活動、そして休憩時間の遊びにおいてまでです。
日常生活のさまざまなことは、身体を使って行っているのです。
器用・不器用というのは昔から一つの個性、個人差の範囲として考えられてきました。
しかし、極端に不器用という言葉で表される身体活動の苦手さを、米国精神医学会では「発達性協調運動障害」とされています。
「developmental cordination disorder:DCD」とも言われ、粗大運動や微細運動を必要とする動きの習得や遂行に著しい困難を示している状態と定義されています。
発生率は、2002年の研究において、5歳から11歳の年齢の子ども6%に達するとも見積もられており、決してレアなケースではないことが分かります。
2.不器用さによる具体的なつまずき
不器用さによる具体的なつまずきとしては2パターンあります。
1つ目はキャッチボールができない、縄跳びで手と足のタイミングを合わせて飛べないなどの粗大運動の問題です。
2つ目は文字を書くと枠からはみ出してしまう、はさみを使うのが苦手、折り紙をしてもくちゃくちゃになってしまうなどの巧緻動作の問題です。
3.不器用さの原因
不器用さの原因と言っても、どこに原因があるかは人それぞれです。
身体的な要因や情報処理の要因がからみあって不器用さにつながっているケースが多いので、どこに原因があるのかを見極めることも必要です。
原因の一つとして、自分の身体の位置や動きなどのボディイメージがしにくいことが原因とされています。
通常は「つま先立ちになって、両手を上げ、指先をぴーんと伸ばしましょう」と言われると、足や指先をわざわざ見なくても力を入れてその姿勢を作ることができますよね。
ところが、発達性協調運動障害を持つ子どもの場合、一つ一つの動きを確認しながらではないと、その姿勢を作ることができないケースがあります。
これは、見なくても筋肉の動きが分かる「固有覚」の働きに問題があることが分かっています。
また、自分の身体だけではなく、キャッチボールのように周りの空間やボールなどと、自分の身体の距離感を把握する「空間の知覚・認知」が苦手なケースもあります。
このように自分の身体をこう動かしたいと思って動かしているのにも関わらず、違う筋肉を働かせてしまったり、認知の時点で間違っていたりすることで、極端な不器用さにつながるのです。
ソーシャルスキルトレーニング実例集⑥「負けや失敗を受け入れる」
今回は、ソーシャルスキルトレーニングの実例⑥を紹介していきます。
今日紹介するソーシャルスキルトレーニングは、負けや失敗を受け入れるトレーニングになります。負けを受け入れ、悔しい気持ちをうまく処理できるようになると、友だちと仲良く勝ち負けのあるゲームを楽しむことができるようになります。
負けや失敗を受け入れられない原因と対策
発達障害を持っている子どもは、感情のコントロールが苦手で、ゲームなどで負けると悔しさから人やものに当たったり、負けることが嫌で負けることが分かるとゲームを途中で放棄したりすることがあります。
また、自分や他人の失敗に対して過度に落ち込んだり怒ったり、時にはパニックを起こしてしまうこともあります。こういったこれらの行動は、「負けや失敗を受け入れられない」ことが原因で起こっています。
では、どうして負けや失敗を受け入れることができないのでしょうか?その原因は、「経験不足」と「感情コントロールの苦手さ」があげられます。
発達障害を持っていて負けや失敗を受け入れることができない子どもは、
負け=悪
という価値観の中で生きています。一度でも負けてしまったら、もう終わりだ・・・と悲観し、負けたら終わりなのです。しかし、現実は違います。一度負けたとしても、次のゲームでは勝つかもしれませんし、負けを受け入れることができれば次につながります。
「負けちゃったけど、その次は勝てて嬉しかった」という経験を積み重ねることで、「勝ち負けがあるからこそ面白い」といった価値観を持つことができれば、楽しくゲームに参加できるようになるでしょう。
「感情コントロールの苦手さ」は、発達障害の特徴としてあげられることが多いです。感情を抑えることができずにパニックになってしまったり、暴言暴力に走ってしまったりします。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
ソーシャルスキルトレーニング:負けや失敗を受け入れる
「負けや失敗を受け入れる」ためには、感情コントロールを行い、気持ちの切り替えをして、次の行動やゲームに気持ちを向けることが大切です。
ゲームをはじめる前に、トランプで負けてしまった子どもがカードを投げたり、ゲーム途中にぐちゃぐちゃにしてしまうような寸劇を見せることで、より具体的にその状況をイメージすることができるので効果的です。また、負けたときにしてもいいことと、してはいけないことを確認しましょう。
①「ま、いっか」じゃんけん
「みんなで楽しく遊ぶ」という目標を共通理解し、「負けても怒ると楽しくない」「悔しい気持ちはあるけど、『ま、いっか』ができるといい」ことを理解させます。
- 「どーんじゃんけん」のコースを作る
- 2チームに分かれ、両端からスタートし、二人が出会ったところで両手をタッチし、「じゃんけんぽん!」でじゃんけんする
- 勝った方はそのまま進み、負けた方は「ま、いっか」と審判(各チームのスタート地点に一人ずつ立つ)に聞こえるように言う
- 審判は、「ま、いっか」が聞こえたらゲートを開き、次の人をスタートさせる
②「負けた〜次頑張ろう!」ポイント
どんなゲームでもいいのですが、勝ったら1ポイント、負けても「負けた〜でも次頑張ろう!」と言うことができたら、負けた側も1ポイントが加算されるというシステムです。
始めは、気持ちが追いつかず、イライラしながら「負けた〜次頑張ろう」と言葉だけの言い方で言うかもしれませんが、それを言うことでポイントは引き分けになり、その後もゲームが続くことになります。ゲームが続くと、「一度負けても次のゲームでは勝てる」「負け=終わり」ではないことを学ぶことができます。
ソーシャルスキルトレーニング実例集⑤「人の気持ちを考える」
ソーシャルスキルトレーニング実例集④「順番を待つ」
今回は、ソーシャルスキルトレーニングの実例④を紹介していきます。
今日紹介するソーシャルスキルは、順番を待つことのトレーニングになります。ゲーム感覚で楽しく取り組んでいきましょう。
順番を待てない理由と対策
発達障害がある子どもで、順番が待てないタイプは、衝動性の高さが見られます。衝動性が高いと、「やってみたい!」と思った瞬間やってしまったり、話を聞いているときに思うことがあるとすぐに言葉に出していってしまったりします。
集団活動において「待つ」という行為は様々な場面で必要なスキルになります。少しずつセルフコントロールができるようにトレーニングをしていくことが大切です。
人は必要性がなければ待ったり、我慢したりすることはできません。順番待ちをすることで、友だちと楽しく遊ぶことができる体験や、順番は必ずまわってくるという体験、すぐに言いたいことをぐっとこらえて、説明が終わってから質問することで、スムーズに物事が進む体験を実際に何度もさせ、「待つ」ことの必要性を感じさせることが大切です。
また、子どもが順番抜かしをする前に、大人が先に順番抜かしをしてみましょう。順番抜かしをされると「嫌な気持ち」になることを体験させるのも一つの方法です。
「順番抜かさないでよー!」と子どもが怒ったら、謝りながらもう一度します。すると子どもが注意をする人になることで、嫌な気分にならずに「待つ」ことを意識することができ、「待たないとダメ」といったルールが子どもの中に芽生えてきます。
毎日毎日友だちや大人から注意される側ではしんどいですよね。たまには大人が注意される方向に持っていくのも面白いですよ。
順番待ちゲーム
目的
様々なゲームを行う中で、「待つ」ことの大切さを感じ、セルフコントロールができるようになる。
やり方
- トランプやジェンガ、輪投げ、ボウリング、黒ひげ危機一髪などの、ルールがシンプルなゲームで「順番待ち」を経験させましょう。
- ゲームの前に、順番を意識させ、順番を見えるところに明記しておきます。
- ゲーム終了後にはフィードバックを行い、順番が守れたから楽しく遊べたことをフィードバックします。
子どもは、頭では分かっていても衝動性はなかなか抑えられないものです。待つことで良い結果を得られた経験を積み重ねることで、それが自信になり、セルフコントロールが形成されていくことにつながります。
すぐにはできるようにはならないので、大人も長い目で見守り、少しでも待てたときには大いに褒めスモールステッップで取り組んでいきましょう。
ソーシャルスキルトレーニング実例集③「注意を向けて聞く」
今回は、ソーシャルスキルトレーニングの実例③を紹介していきます。
今日紹介するソーシャルスキルは、注意を向けて聞く力を中心に、待つことや、座ること、意見を発言することのトレーニングになります。スモールステップの考え方で、少しずつでも楽しんで取り組めるようにすることがポイントです。
発達障害児の「聞く力」について
発達障害のある子どもは、「聞く」という行動に対して、言語能力の弱さや言葉の理解能力の低さの問題によって話の内容が理解できなかったり、集中力や注意力の問題によって話を最後まで聞けなかったり、ワーキングメモリーの問題によって長い話についていけなかったりなど、多くの問題や困り感を抱えていることが多いです。
また、「聞く力」は、授業や友だちとの会話など日常生活において欠かせない能力です。しかし、「聞く」という行為は、黙って座っていれば聞いている風に見えるため、大人しい子どもの場合気付きにくいことがあります。
「うん、うん。わかった。」と言っていても、実は言っているだけで全く理解していないというパターンもあるのです。こういった場合、その子どもにとって、話が理解できないことが当たり前になってしまい、ますます「話を聞く」という行為から遠のいてしまいます。できるだけ早く「聞く力」の困難の原因を探り、対策を練ることが必要です。
言葉当てクイズ
目的
ことばを発する人に注意を向け、何を言っているのか集中して聞けるようにする。
ゲームのやり方
①2〜3人が前に並んで立ち、ルールの説明をします。
「これからそれぞれ同時に違う言葉を言います。よ〜く聞いて、誰がなんと言ったのかを当ててください。」
②着席している子どもたちに向けて、「せーの」で同時に異なる言葉を言う。
Aさん「うし」 Bさん「うま」 Cさん「くま」
③答えが分かった子どもは手を上げて、当てられたら答える。他の子どもも「同じです」「違います」のどちらかで反応する。
「Aさんが○○と言いました。」
「同じです(違います)。」
ポイント
・ゲームの流れや質問の仕方など、言葉で説明するだけでなく、実際に大人がやってみせるモデリングで示すと良い。
・はじめから3人同時が難しい場合は、1人→2人→3人と徐々に増やしていく。
・聞き分けるコツとして、「誰か一人の口元に注目して聞くと分かりやすい」などのヒントを伝える。
【ブログ2ヶ月記念】2ヶ月間毎日記事を投稿し続けたらこうなったよ♪
6月1日からブログを始めて、はや2ヶ月が経とうとしています。
月日が経つのは本当に早いですね。
この2017年7月は、
第二子出産!!
初めての二人育児に毎日奮闘中。
かーらーのー
長男、初めての熱性けいれん!
人生初救急車に乗る。
かーらーのー
初めて記事がバズる事件も起こり、
ブログネタには困らない状態が続いていますが、
私の睡眠不足&疲れも着実に溜まっていってます!!笑
そんな多忙な中でも、
なんとかこのブログ2ヶ月目も毎日記事を投稿することができました。
それもこれも、読んでくれて、はてなスターやはてなブックマークをつけてくれる優しい読者様がいるからこそです!!
本当にいつも見に来てくれてありがとうございます♡
では、早速ブログ2ヶ月目の振り返りです!
2ヶ月間毎日記事を投稿した結果報告♪(2017年6月)
月間PV数
5400(前月 1098 ➡︎ 今月 6498)
読者数
28人 ➡︎ 54人
はてなブックマーク数
45 ➡︎ 196
はてなスター数
571 ➡︎ 1877
よく読まれた記事
1位
2位
3位
2ヶ月間はてなブログを続けてみて
7月は目指せ!月間PV数3000!読者50人!
先月のブログ1ヶ月記念で掲げていた目標はなんとかクリアしました(o^^o)
PV数は、バズった記事があったから達成できました。
なんでバズったかは未だに不明・・・笑
はてなブックマークとかはてな関連でバズったのかな〜と思ってましたが、
・・・誤作動???笑
どうしてバズったかわかる人いますか??笑
ブログ2ヶ月目も、忙しいながらも楽しんで続けることができました。
日常で何かふと考えた時に、
「あ、これ、記事にできるかな?」
とか思っちゃうところがブログを始めて一番変わったところです。ま、実際にそういった記事はなかなか書ききれていないですが…(・_・;
もっと時間があれば、新しい記事もどんどんかけるのになあ〜
なんて思ってしまいますが、
子育て中しかできないことを楽しみながら、3ヶ月目も頑張っていきたいと思います♪
今後の野望
野望1 グーグルアドセンスに挑戦する
野望2 二人育児中だけど、ブログは続ける(2日に1記事は絶対!)
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